モロゾフの2〜7月期、純利益4.3倍 コロナ前上回る・喫茶回復で原価率改善

20220907モロゾフ

【神戸経済ニュース】洋菓子大手のモロゾフ(2217)が7日発表した2022年2〜7月期の連結決算は、純利益が前年同期の単独決算に比べて4.3倍の6億2700万円だった。4月以降は新型コロナウイルスによる行動制限もなくなり、来店客数の回復による増収効果に加え、販売人員の配置を最適化したことなどが増益につながった。純利益は新型コロナ前である19年2〜7月期(単独税引き利益4億8800万円)を上回った。

 売上高は19%増の145億円、営業利益は45%増の7億9600万円だった。燃料高や穀物高、円安などを背景に原材料費や光熱費は軒並み増加した。ただ仕入れ、製造、販売の時期にそれぞれ時間的なずれが発生するため、2〜7月期は原材料高の影響がそれほど顕在化していない。加えて相対的に原価率が低い喫茶・レストラン事業がやや回復したことや、工場での生産性改善などもあり、売上原価率は前年同期を下回った。

 23年1月期の連結業績予想は、7月30日に上方修正した見通しを据え置いた。純利益は前期単独比14%増の11億円を見込む。22年8月〜23年1月の予想は、前年同期比で減益になる見通し。テレビ会議システムを通じて記者会見した山岡祥記副社長は、「下期から原材料高が顕在化するため、上期とはまったく違う景色になる」と話していた。

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