(動画)神戸阪急、モード・ビューティーが31日新装 店長「都市型店の標準装備」



【神戸経済ニュース】エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O、8242)傘下の神戸阪急(神戸市中央区)は30日、改装を終えて31日にオープンする新館1〜3階と本館2〜4階の一部を報道機関に公開した(動画)。新館1~3階では「Hankyu Mode Kobe」として最新のファッション(モード)を取り込んだ暮らしを提案する売り場だ。本館2〜4階は「KOBE HANKYU BEAUTY」として、従来は1フロアだった化粧品(コスメ)を大幅に拡充した。いずれも31日午前10時から営業を開始する。

 報道機関の取材に応じた杉崎聡・神戸阪急店長は今回の新装オープンについて「都市型百貨店の標準装備」と位置付ける。加えて、そごう神戸店の時代から20年以上も改装していなかったことを振り返り「いまの時代感覚を反映させる店を作り始めるスタート」とも語る。当面の目標を聞くと、「具体的な数字は控える」として「神戸の方々に楽しんでいただける店をめざす。ただそれだけ」と話す。ピークだった1990年代には年間の売上高が1400億円超と、全国でも有数の販売を誇った百貨店の店舗の再スタートとも位置付けられそうだ。

 店舗には「日本初」「世界初」が相次ぐ。新館の「Hankyu Mode Kobe」では、仏ブランド「クロエ」が手がけるアイスクリーム店「クロエ・ル・グラシエ」と、バーを併設した衣料・雑貨の「トムブラウン」が世界で初めての業態だ。本館の「KOBE HANKYU BEAUTY」では、資生堂(4911)が日本初のネットを通じたカウンセリング用のカウンターを併設。店舗で顔なじみの担当者から自宅でもアドバイスを受けられる。M・A・C(マック)ではバーチャルメークが体験できるタブレットを全メーク台に設置した。

 6月には高級ブランドの一部が営業を始めており、神戸阪急の改装オープンとしては今回が第2弾。これからも改装が続く。そごう神戸店から神戸阪急に衣替えした際も、地下の食料品売り場以外に大きな手を加えていなかったためだ。すべての改装を終えるのは23年秋から冬ごろになる見通しだ。新型コロナウイルスによる行動制限が解除され、百貨店の存在が見直される局面でもある。杉崎店長は「百貨店の楽しさを、もう一度、取り戻したい」「みなさんの暮らしが楽しく、潤いのあるものになるというのを一番の存在意義にしたい」と意気込む。

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