「和食にも、洋食にも日本酒を」 兵庫の酒で飲食店・販売店向け試飲会

20220829試飲会

【神戸経済ニュース】兵庫県内にある日本酒の蔵元19社が参加した、飲食店や酒卸・酒販店など業者向けの試飲会「SAKE KURABE(さけくらべ)」が29日、神戸市中央区の「北野工房のまち」で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限が解除され、再び酒類の需要が出てきたタイミングをとらえ、従来の和食にとどまらず、洋食にも合う日本酒なども提案。改めて日本酒の市場拡大をめざす。

 会場は北野工房のまちの3階。旧北野小学校の講堂だったホールに、各社がおすすめの銘柄を持ち寄った(写真)。一般的な日本酒にとどまらず「牛肉に合う純米吟醸酒」など新たな味覚の日本酒も紹介。美方郡香美町が本社の香住鶴は、「地元の食であるカニなど海産物を意識した酒造りをしてきたことで、材料が共通するイタリア料理とも合う」(営業担当者)と新たな提案に乗り出す。このほかノンアルコールの需要に着目し、酒米の山田錦を使った玄米茶なども出展された。

 日本酒に関する行事はこれまで、個人向けの普及イベントが多く、業者間(いわゆるBtoB)のイベントは少ない。イベントの発起人で、食のコンサルである五穀豊穣(東京都中央区)の西居豊代表は神戸経済ニュースの取材に対し、「BtoBの出会いによって新たな取引に結びつき、中長期的な市場の拡大につながってほしいと考えた」という。「こういった行事を今後も、場所や銘柄を変えながら続けていきたい」と話していた。飲食店や酒卸・酒販店など約200人の来場を見込む。
 
 イベントには剣菱酒造(神戸市東灘区)、安福又四郎商店(同)、泉酒造(同)、神戸酒心館(同)、白鶴酒造(同)、櫻正宗(同)、江井ヶ嶋酒造(明石市)、茨木酒造(同)、明石酒類醸造(同)、山名酒造(丹波市)、富久錦(加西市)、香住鶴(美方郡香美町)、本田商店(姫路市)、田治米(朝来市)、ヤヱガキ酒造(姫路市)、岡田本家(加古川市)、太田酒造(道灌、滋賀県草津市)、狩場一酒造(丹波篠山市)、山陽盃酒造(宍粟市)が参加した。

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