神戸市5年債、発行利回り0.120%に条件決定 発行額300億円

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【神戸経済ニュース】神戸市は25日、機関投資家向けに発行する5年物の公募地方債「神戸市令和4年度第1回公募公債(5年)」の発行条件を決めた。表面利率は0.120%、発行価格は100円(応募者利回り0.120%)、10年物国債347回債に対する上乗せ幅(スプレッド)は0.095%になった。発行額は300億円。9月5日に発行し、償還日は2027年9月3日。利払い日は毎年3月5日と9月5日。

 昨年11月に発行した前回5年債(応募者利回り0.001%、発行額500億円)に比べ、市場金利の上昇を受けて応募者利回りは大幅に上昇した。主幹事は22日に仮条件を提示せずに投資家への需要調査を開始。23日からスプレッド0.095%の仮条件を提示して投資家の需要を探り、24日に発行額を200億円から300億円に増額することを決めた。発行額の1.2倍の需要を集めたというが、神戸市の資金需要を勘案して発行額を300億円にとどめた。

 利回りが大幅に上昇したことで需要が増加した。加えて神戸市は中期計画「神戸ビジョン2025」に格付け会社から意見を取得し、非公募債を含めた地方債全額を「神戸市SDGs債」と位置付けて発行。こうした取り組みも併せて評価し、地元の上場会社や近隣の自治体が新たに買いを入れる動きもあったという。

 主幹事は大和証券(事務)、SMBC日興証券、ゴールドマン・サックス証券、みずほ証券が務めた。

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