片山右京氏「2025年IPOめざす」 ロードレース運営会社、県市連携Fが投資

20220823片山右京氏

【神戸経済ニュース】元F1ドライバーで、一般道をコースに使うプロの自転車レース(ロードレース)を企画運営する「ジャパンサイクルリーグ」(JCL、東京都千代田区)の片山右京会長は、同社の中期的な目標について「2025年にIPO(新規株式公開)をめざす」と述べ、積極的な事業の拡大に自信を見せた。片山氏は、兵庫県と神戸市などが共同で出資してスタートアップ企業に投資する「ひょうご神戸スタートアップファンド(ひょうご神戸スタートアップ投資事業有限責任組合)」から出資を受けたことで神戸市内で記者会見し、記者の質問に答えて述べた。(写真は記者会見する片山氏)

 JCLは2020年設立。これまで自転車のロードレースは各地で市民レーサーが参加する形式の大会が、自治体や大会単位で開かれてきた。自転車の競技人口も増え、全国に自転車のチームも設立されるなか、欧州のように体系化されたプロのロードレースが開かれていなかった。リーグの組織化など環境整備が必要とみた加藤康則社長がJCLを設立。加藤氏は2004年までフランスを中心としてレースに参戦した、元ロードレーサーだ。海外での自転車熱を目の前にして、日本でもロードレースを観戦する楽しさは受け入れられると起業に踏み切った。

 リーグには国内各地をホームタウンとする10チームが参加。初年度の21年は国内15カ所でレースを開催した。22年も同程度のレース数になるとみられる。現在は大会やリーグのスポンサーを獲得し、大会運営の資金に充てている。三菱地所(8802)がリーグの名称にも含まれるメーンのスポンサーで、JCLの筆頭株主でもあるという。今後は大会動画へのスポンサー獲得などに加え、ゆくゆくは放映権の販売にも乗り出したい考えだ。開催する大会数の増加と、収益源の多様化が課題といえる。ひょうご神戸スタートアップファンドの出資で受け取った資金は運転資金に充てる。

 ひょうご神戸スタートアップファンドの運用を担当する投資会社BIG Impact(東京都渋谷区)の細野尚孝代表は記者会見に同席し、「海外でスポーツチームが売買される際に多額のお金が動くが、そうした中心にいるリーグ運営会社も(競技の人気が高まることで)成長余地は大きい」と指摘。9月11日に予定するロードレース「六甲有馬ヒルクライムフェスタ」に、大阪府高石市を拠点に活動するプロ選手をゲストとして招くのをきっかけに、JCLの神戸市での活動を積極化することから、ファンドとしても投資を決めたという。出資額、出資比率は明らかにしなかった。JCLの今後の資金調達への影響に配慮したためとみられる。

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