(動画)昭和初期の雰囲気を残す「貴賓室」を報道公開 神戸税関



【神戸経済ニュース】神戸税関は17日、以前は要人を接遇するための「貴賓室」として使われ、その後は税関長室として使用した「旧税関長室」を報道機関に17日公開した。壁や柱のレリーフは、1927年(昭和2年)に神戸税関の庁舎が完成したときのものが、そのまま残る。通常は使用しておらず、昭和初期の雰囲気を描く映画の撮影などに使われるほかは、年に1回の庁舎公開日にだけ見学ができる。

 神戸税関の庁舎は時計台を持つ印象的な外観で、神戸港のランドマークの1つになっている。1927年に完成したが、95年の阪神淡路大震災で大きく損傷したのを受けた。外観を維持しながら、大幅に建て増した現在の庁舎が99年に完成するまで税関長室として使用したのが、今回公開した旧税関長室だ。時計台の2階に相当する。壁・柱のほか暖炉周辺なども1927年当時の姿をとどめる。照明器具は当時の設計図から復元した。
 
 神戸市内での映画やドラマの撮影誘致・支援する「神戸フィルムオフィス」(神戸市中央区)に協力して、映画やドラマなどの撮影に活用する。最近では2015年に公開した映画「日本のいちばん長い日」で、当時の日本軍の会議室として使われた。

 今年は11月26日の庁舎公開日「オープンカスタムス2022」の際に一般公開する予定だ。この日は旧税関長室を公開に加え、神戸税関の歴史を感じられる写真などを展示。このほか兵庫県立伊川谷北高校と、兵庫県立須磨東高校の書道部による書道パフォーマンスなども計画している。

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