キムラタンの4〜6月期、最終赤字3億1600万円 買収関連費用など計上で

20220811キムラタン

【神戸経済ニュース】ベビー・子供用品のキムラタン(8107)が10日に発表した2022年4〜6月期の連結決算は、最終損益が3億1600万円の赤字(前年同期は1億6100万円の赤字)だった。収益構造の転換を目的に不動産業の和泉商事(堺市堺区)を4月1日付で買収。この関連費用を販管費に計上したほか、アパレル事業で発生した円安進行による為替差損2600万円を計上したのが響いた。

 売上高は21%増の11億円、営業損益は2億5500万円の赤字(前年同期は1億4700万円の赤字)だった。販管費に計上した買収関連費用は、買収手数料とデューデリジェンス(適正評価手続き)の費用1億4900万円に加え、和泉商事ののれん償却費2300万円。この分を除くと、アパレル事業で発生した営業赤字は8300万円になる計算だ。アパレルの不採算店の閉店などにより、赤字を圧縮した。

 アパレル事業は新型コロナウイルスによる行動制限がなくなったことなどで、既存店売上高が16.1%増だった。在庫消化を目的とした閉店セールも想定以上に伸びたという。4〜6月期に20店舗を閉店し、6月末の店舗数は196店になった。同社は少子化で赤字が続いていたベビー・子供服が主力のアパレル事業を大幅に縮小し、約220店あった店舗のうち95%に相当する約210店を撤退する計画だ。

 23年3月期の連結業績予想は据え置いた。連結最終損益は5000万円の黒字(前期は8億9200万円の赤字)を見込む。

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