六甲バタの1〜6月期、税引き益86%減 原料チーズの価格上昇と円安で

20220809六甲バター

【神戸経済ニュース】チーズ大手の六甲バター(2266)が9日発表した2022年1〜6月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比86%減の3億900万円だった。多くを輸入する原料チーズの価格が世界的に上昇したうえ、外国為替市場で円安が進んだことで、仕入れ価格が大幅に上昇したのが収益を圧迫した。前年同期に計上した固定資産売却益と工場建設に関する補助金収入がなくなったのも響いた。

 売上高は24%減の201億円、営業利益は62%減の3億7800万円だった。今期から収益認識に関する新会計基準を適用したことから、前年同期に新基準に適用させて比較すると売上高は3%増、営業利益は59%減になる。新型コロナウイルスによる行動制限の解除を受けて、外食店による需要が回復したことなどが、実質的な増収に寄与した。ただ仕入れ価格の急上昇で4月1日に28品目を値上げ、5月20日に23品目を容量変更に踏み切ったが、補えなかった。

 22年12月期の業績予想は期初の予想を据え置いた。税引き利益は前期比91%減の2億円を見込む。1〜6月の上期に3億円の税引き利益を稼いでおり、7月以降の下期では単純計算すると1億円の最終赤字になる計算だ。同社は7月28日に上期の業績予想を上方修正していた。下期も同様に想定ほど収益が悪化せず、上振れする可能性は残るが「原料チーズ市況を中心に外部環境が見通しにくいため通期予想の修正は見送った」(経理担当者)としている。

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