斎藤兵庫知事、新型コロナ「行動制限せず乗り切りたい」 初の新規感染者1万人超

20220727知事会見

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真=兵庫県)は27日の定例記者会見で、同日の新型コロナウイルスの新規感染者数が初めて1万人を超えたことについて「大変強い危機感を持って、いまの事態を受け止めている」との認識を示した。「医療機関への負荷も徐々に高まっている」と指摘した。そのうえで「できるだけ行動制限しないで、なんとか乗り切っていきたい」と述べ、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言の適用などを国に要請しない方針を改めて強調した。

 兵庫県が27日に確認した新規感染者数は1万152人(うち神戸市3726人)だった。病床使用率は26日現在で62.1%(うち重症対応13.3%)になった。宿泊施設の使用率は同31.9%、自宅療養者数は5万2315人。兵庫県は22日付で医療体制の運用フェーズ(局面)を、医療の体制ひっ迫を最大限に警戒する「フェーズⅤ 感染拡大特別期」に引き上げていた。

 対策としてはマスク着用や身体的距離の確保など「一層の感染対策の徹底、ワクチン接種の促進が大事かなと思っている」という。足元の感染者数の急増を受けて、兵庫県は住民に対して、ワクチン接種や感染対策などで「自分の健康を自分で守る行動を」、県の相談窓口などを活用し「症状がある場合は、相談のうえ受診を」、解熱剤や水・食料を買い置きするなど「もしもに備えて、自宅療養の準備を」と呼びかけ、まずは個人で感染しないよう行動するほか、感染した場合は県の窓口などに相談するよう求めた。

 行動制限を実施しない理由については、社会・経済活動に大きく影響する止めるデメリットに加え、「過度に行動を自粛することで認知症やフレイル(虚弱)など別のリスクが出てしまう」と指摘。「4回目のワクチン接種によって重症化を抑えられるとエビデンス(根拠・証拠)としても示されている」と述べ、適度な運動や帰省した家族とのマスク会食など、日ごろからの健康維持を呼びかける方針を強調した。

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