1〜3月期の兵庫県、実質GDP0.9%減 オミクロン型で2四半期ぶりマイナス

20220630兵庫県GDP

【神戸経済ニュース】兵庫県が30日に発表した2022年1〜3月期の県内総生産(GDP、季節調整済み)は、物価変動の影響を除く実質(2015年基準)が21年10〜12月期との比較で0.9%減少した。年率換算では3.4%減。2四半期ぶりのマイナス成長になった。新型コロナウイルスの変位株「オミクロン型」の感染拡大で、まん延防止等重点措置が1月27日から3月21日まで54日間にわたって発令された。緊急事態宣言こそ発令されなかったが、外食や旅行などの個人消費が減少。中国など外需が減速したのも影響したもよう。

 支出の項目別に見ると、構成比が57.5%を占める「民間最終消費支出」(主に個人消費)が0.6%減と2四半期ぶりにマイナスに転じたほか、輸出など県外需要を示す「純移出等」も縮小。GDP全体のマイナス成長に大きく響いた。加えて「民間企業設備投資」は3四半期連続でマイナス。「民間住宅投資」も2四半期ぶりにマイナスだった。公共事業を示す「公的固定資本形成」は1.6%増えたが、伸びが鈍化したこともあり、個人消費の落ち込みなどを補えなかった。

 生活実感に近いとされる、物価変動を考慮しない名目GDPは5兆4026億円と、前年同期に比べて1.4%減少した。3期連続のマイナス成長になった。純移出等の減少が響いた。民間最終消費支出は前年同期に比べて増加しており、物価高などが影響したもよう。

 内閣府が8日に発表した日本全体の1〜3月期の実質国内総生産(GDP)改定値は、実質で前期比0.1%減だった。5月に公表した速報値(0.2%減)から上方修正されたが、2四半期ぶりのマイナス成長になった。

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