金田GセブンHD会長兼社長「店舗数拡大はM&Aで」 資材高で出店コスト増加

【神戸経済ニュース】「業務スーパー」「オートバックス」の加盟店を展開するG-7ホールディングス(GセブンHD、7508)の金田達三会長兼社長は24日に大阪市内で開いた決算説明会で、「建設資材の値上がりで出店コストが上昇している」と指摘。2023年3月期は「M&A(合併・買収)によって店舗拡大を進めていく」との方針を強調した。今期の設備投資には100億円の予算を確保。このうち50億円をM&Aに充てる計画だ。

 M&Aの対象としている事業は「すでに当社が手がけている事業」を優先する方針を継続。今期は「業務スーパー」など35店舗の新規出店を計画しているが、「めぐみの郷」「Rico's(リコス)」の不採算店で撤退を進めるため、年間の純増数は10〜20店舗にとどまる可能性が高いと説明していた。

 海外ではマレーシアで「オートバックス」とオートバイ販売店を今期中に1店舗ずつ新規出店し、合計6店舗(各3店舗)に拡大する計画。ただ「新型コロナウイルスの影響で2年遅れた」という。「バイクでは利益が出るようになった」ことから、新型コロナが収束すれば出店を加速したいという。

 前社長の木下智雄氏が4月30日に道交法違反(酒気帯び)の容疑で逮捕され、本人の申し出により5月2日に取締役を退任したことについて金田氏は説明会の冒頭で陳謝。オートバックスなどを展開する「車関連企業として飲酒運転のぼく滅を徹底していたにも関わらず、役員自らが法令順守できていなかったことが、まことに遺憾」「厳粛に受け止め信頼回復に尽力する」と述べた。

 社長辞任による経営への影響について記者が質問すると、これまでに店頭で苦情などは受けておらず、販売動向にも影響は見られないという。GセブンHDの株価のほか、オートバックスセブン(9832)、業務スーパーの本部である神戸物産(3038)の株価にも「ほぼ影響は出ておらず、『がんばれ』(との投資家からのメッセージ)ということで、沈んでおってはいかんなと思っている」と話していた。

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