神戸阪急、80億円かけ全館改装 華やか「神戸暮らし」提案・23年秋完成へ
- 2022/05/17
- 20:16
【神戸経済ニュース】エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O、8242)は約80億円かけて百貨店の神戸阪急(神戸市中央区)を全館改装すると発表した。全館のリニューアルは前身であるそごう神戸店だったころを含めても約20年ぶり。高級感のある都市型百貨店に、装いも含めた「神戸暮らし」の提案を加え、改めて「阪急」の神戸への定着をめざす。改装を終えたフロアからオープンし、2023年秋ごろに改装をすべて終える計画だ。
売り場面積およそ4万2000平方メートルの9割程度が階層の対象とした。下層階では高級ブランドやモード系のファッションを強化し、化粧品や服飾雑貨も一新。四国や中国地方など広域からの集客もねらう。本館と新館の1〜3階が対象だ。22年度中にオープンする。本館4〜6階と8階では、商品情報の発信だけでなく、「洗練された華やかな暮らし」を連想するライフスタイル提案型の売り場づくりをめざす。23年度中に順次オープン。各フロアに情報発信スペース「パティオステージ」を新設する。
具体的には8月31日に、新館1〜3階の「Hankyu Mode Kobe」をオープンさせる(1枚目の図=H2O提供)。約2500平方メートルの売り場で、ファッションに加えてインテリア、カフェなどに「モード」を取り入れる暮らしを「神戸流モードライフ」として提案する。本館2〜4階には「KOBE HANKYU BEAUTY WORLD」が同じく8月31日にオープン。このうち核になる本館2階の「ラグジュアルビューティー」(2枚目の図=同)ではネットを通じたカウンセリングやバーチャルメークなどの新しい体験もできる。
新たに導入するブランドなど、改装の詳細については改めて発表する計画だ。同時にH2Oは約23億円かけて高槻阪急(大阪府高槻市)も全館改装すると発表。子育て世代や都会的すぎない旬のファッション、強まる健康志向などを意識した店舗をめざす。6月には3階にビックカメラが登場する。同店も西武高槻店だったころから約20年ぶりの大規模改装。神戸阪急と同じく23年秋ごろに全ての改装を終える予定だ。
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