山陽電、今期純利益64%減に 前期に舞子ホテル売却の特別利益で

20220515山陽電

【神戸経済ニュース】神戸と姫路を結ぶ路線が主力の山陽電気鉄道(9052)は13日、2023年3月期の連結純利益が前期比64%減の21億円になりそうだと発表した。鉄道事業を中心に運輸業と不動産業で収益が伸びると想定するが、前期に舞子ホテル(神戸市垂水区)を売却したことで固定資産売却益の67億円を特別利益として計上した反動が表れる。年間配当金は前期据え置きの30円(うち中間15円)を予定する。

 売上高に相当する営業収益は11%増の378億円、営業利益は2倍の30億円を見込む。定期外の収益が回復基調をたどり、鉄道事業の営業収益は前期比8%増の114億円になる見通し。ただ新型コロナウイルス感染拡大前の20年3月期に比べると11%の減収になり、通勤定期による収入の減少も続く。不動産業は引き渡し戸数が増える予定。流通事業の売上高は山陽百貨店(姫路市)の増収を中心に、増益になる見通し。

 同時に示した2022年3月期の連結決算は、純利益が前の期比14.1倍の59億円だった。乗客数の増加で鉄道やバスなどの運輸業部門が2期ぶりの黒字を回復した。営業収益は21%減の341億円、営業利益は92%増の14億円。営業収益は、収益認識に関する新会計基準の影響で、前期基準で計上するのに比べ93億円押し下げられた。これを考慮すると営業収益は前の期比ほぼ横ばいだった。

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