日和産の前期、純利益16%減 値上げで増収も穀物高・円安が逆風

20220514日和産業

【神戸経済ニュース】日和産業(2055)が13日に発表した2022年3月期の連結決算は、純利益が前の期比16%減の1億1600万円だった。販売数量の増加に加え、主原料のとうもろこし、副原料の大豆粕ともに価格が上昇したのが逆風。外国為替市場で円安も重荷になった。取引先が民事再生手続きを開始し、貸倒引当金2億4200万円を計上した影響も表れた。

 売上高は13%増の449億円、営業利益は営業利益は59%減の1億1700万円になった。配合飼料の値上げは21年4月と7月に実施した後、10月にはいったん値下げし、22年1月に再び値上げを実施した。値上げによって売上高は増えたが、原材料高と円安をすべて吸収できなかった。鶏卵と鶏肉の相場がともに前期に比べて下落した影響も受けたという。年間配当は前の期から据え置きの6円(中間なし)とした。

 同時に発表した23年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比72%増の2億円になる見通し。原料調達の多様化や、生産コスト削減を進め、販売数量増と採算改善をねらう。売上高は7%増の480億円、営業利益は2.5倍の3億円を見込む。年間配当金は前期据え置きの6円(中間なし)を予定する。

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