日和産の前期、純利益16%減 値上げで増収も穀物高・円安が逆風
- 2022/05/15
- 00:49

【神戸経済ニュース】日和産業(2055)が13日に発表した2022年3月期の連結決算は、純利益が前の期比16%減の1億1600万円だった。販売数量の増加に加え、主原料のとうもろこし、副原料の大豆粕ともに価格が上昇したのが逆風。外国為替市場で円安も重荷になった。取引先が民事再生手続きを開始し、貸倒引当金2億4200万円を計上した影響も表れた。
売上高は13%増の449億円、営業利益は営業利益は59%減の1億1700万円になった。配合飼料の値上げは21年4月と7月に実施した後、10月にはいったん値下げし、22年1月に再び値上げを実施した。値上げによって売上高は増えたが、原材料高と円安をすべて吸収できなかった。鶏卵と鶏肉の相場がともに前期に比べて下落した影響も受けたという。年間配当は前の期から据え置きの6円(中間なし)とした。
同時に発表した23年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比72%増の2億円になる見通し。原料調達の多様化や、生産コスト削減を進め、販売数量増と採算改善をねらう。売上高は7%増の480億円、営業利益は2.5倍の3億円を見込む。年間配当金は前期据え置きの6円(中間なし)を予定する。
▽関連記事
- 関連記事
-
- 日本麻の前期、純利益49%減 前の期に繰り延べ税金資産を計上で (2022/05/15)
- 石光商事の前期、純利益13%増 持ち分法の投資損失など改善 (2022/05/15)
- 日和産の前期、純利益16%減 値上げで増収も穀物高・円安が逆風 (2022/05/15)
- 阪神燃、今期純利益29%減に 鋼材高・船価上昇で建造隻数伸びず (2022/05/14)
- 石原ケミカル、3期連続で純利益最高に 英NAVFの株主提案に反対表明 (2022/05/14)
広告