トレーディア、今期純利益29%減に 海上運賃の落ち着き想定で
- 2022/05/14
- 17:36
2022/05/28 16:15 トレーディアが訂正を発表しています
【神戸経済ニュース】港湾運送のトレーディア(9365)は13日、2023年3月期の連結純利益が前期比29%減の1億9000万円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた海上物流の混乱が正常化に向かい、続いてきた海上運賃の上昇もいったん落ち着くと想定する。前期に好調だった海外向けの混載(フォワーダー)事業も、伸びが一服するとの見方を織り込んだ。
売上高に相当する営業収入は8%減の170億円、営業利益は46%減の1億6000万円を見込む。海上運賃の上昇一服を想定したが、足元ではロシアによるウクライナへの軍事侵攻など国際情勢はさらに混迷の度を深めている。多様な事態に対応できるよう、東京港や名古屋港に保有する物流施設を有効活用して、臨機応変に臨む。社内のIT関連の投資を加速して事業効率の向上も続ける。
同時に示した22年3月期の連結決算は、連結純利益が前の期比2.5倍の2億6900万円になった。輸出部門が大幅に回復して黒字を確保した。混載事業も手がける国際部門は輸送需要が堅調で、船便を航空便に切り替える動きが増えたのも寄与した。営業収入は23%増の183億円、営業利益は4.9倍の2億9800万円になった。
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