シスメックス、今期純利益13%増に 上海「港を変えて対応」ヒノトリ45台計画
- 2022/05/13
- 00:38

【神戸経済ニュース】医療用検査機器のシスメックス(6869)は12日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比13%増の500億円になりそうだと発表した。最高益を更新する。新型コロナウイルスの感染拡大の一服で通常の医療が再開される中、血液検査を中心とした世界的な検査需要の回復が追い風になる。血液検査の新製品「XRシリーズ」を欧州など海外向けに本格展開することもあり、増収効果で増益になる見通し。
売上高は13%増の4100億円、営業利益は13%増の760億円を見込む。新型コロナで抑制していた営業活動を再開するほか、研究開発投資、世界的な薬事申請、デジタル化投資などを増やすのと同時に、コスト削減も進めて高い増益率を確保する。円相場は対ドルで120円、対ユーロで130円を想定。前期(112.4円、130円)から対ドルでの円安進行を受けて、北米や中国・新興国での円安メリットの恩恵も受ける見通し。売上高、営業利益も過去最高を予想する。
年間配当金は80円(うち中間40円)と、前期比4円の増配を計画する。
同時に発表した22年3月期の連結決算は、純利益が前の期比38%増の440億円だった。検査需要の回復に加え、各国政府が医療インフラを強化する動きが追い風。代理店経由ではなく、現地法人が直販する国・地域が増えたのも寄与した。売上高は19%増の3637億円、営業利益は35%増の674億円だった。
▽関連記事
- 関連記事
-
- さくらKCS、今期純利益9%減に 社内システム投資を強化・待遇改善も (2022/05/13)
- 神戸電鉄、今期純利益14%増に 鉄道利用者数など回復見込む (2022/05/13)
- シスメックス、今期純利益13%増に 上海「港を変えて対応」ヒノトリ45台計画 (2022/05/13)
- アシックスが急伸、値上がり率7位 1〜3月期「進捗率65%」など好感 (2022/05/12)
- 神戸製鋼が急反発、値上がり率4位 値上げ「想定より早めにまとまった」 (2022/05/12)
広告