21年度の神戸空港、旅客数175万人どまり 前年比増も新型コロナの影響色濃く
- 2022/04/25
- 22:52
【神戸経済ニュース】空港運営会社の関西エアポートグループは25日、2021年度の神戸空港旅客数が20年度比44%増の175万2746人だったと発表した。前の年度より4割強の増加とはいえ、新型コロナウイルスの感染拡大前である19年度の329万2780人からは47%少ない水準にとどまった。感染拡大を受けて出張や旅行を控える動きが広がり、航空需要が低迷した影響を受けた。
開港以来の比較が可能な、旅客数のうち幼児などを除いた有料旅客ベースでは、2カ月だった2005年度を除いて最低だった20年度に次ぐ低水準になった。19年5月の関西3空港懇談会で神戸空港の発着枠を拡大することで合意。その後、スカイマークが便数を増やしたほか、フジドリームエアラインズが新規就航したが、21年度の旅客便発着回数は203万回。需要減を受けた減便が相次いだことなどで、19年度の240万回に届かなかった。
ただ新型コロナ対策のワクチン接種が広がったことなどを背景に、20年度との比較では需要は回復した形だ。足元では回復が継続しており、各社が発表した22年4月29日〜5月8日の大型連休の予約状況によると、連休期間中に神戸空港を発着する旅客数は昨年に比べて大幅に増加する見通しだ。
あわせて関西エアポートグループが発表した22年3月の神戸空港旅客数は17万2792人だった。21日まで新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が兵庫県など都市部に適用されていたことから、航空需要は軟調だった。旅客数は昨年3月に比べ1%減少した。月間の旅客数が前年同月を下回るのは、21年2月以来13カ月ぶり。
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