(動画)エアバスヘリ神戸、フライトシミュレーター公開 直径6.5mのドーム型



【神戸経済ニュース】欧州の航空機大手エアバス傘下であるエアバス・ヘリコプターズ・ジャパン(東京都港区)は、神戸空港島(神戸市中央区)にある神戸事業所の開設10年に合わせて、ヘリコプターの操縦士・整備士の訓練施設を報道機関に公開した。神戸事業所では2012年の開設から21年までに操縦士1100人、整備士762人が訓練を受けた。21年には最新型「H160型機」の訓練も受けられるようにした。

 パイロット訓練の中心的な機材は、2014年に運用を開始したH135型ヘリコプターの「フルフライトシミュレーター」(動画)だ。全面ガラスのコックピットでは実際の機体と同様の操作ができる。最新鋭の映像システムと、操縦かんの動きに合わせてコックピットの傾きで、ヘリコプターの動きを再現する。実機では機体を傷つけるリスクが高い訓練を、安全にできるのが特徴だ。天候や地形の変化だけでなく、ビル屋上での離着陸なども訓練できる。

 映像システムは、直径6.5メートルの大型ドームスクリーンに、LEDプロジェクター10台がコンピューターグラフィクスで再現したコックピットから見える風景を投影する。パイロットの座席から見て水平方向には240度、垂直方向には80度の映像を投影。特にヘリコプターの操作で重要な下方視界には50度の範囲で映像を再現した。日本全国の空港や航行援助施設、航法データを収録。昼夜間、雲の設定、降雨や降雪、乱気流、風向風速など、さまざまな気象現象も再現する。

 シミュレーターを使った訓練は、「デブリーフィング・ステーション」を使って教室でモニターすることができる。同システムを使えば、他の訓練生がシミュレーターを使って訓練を受ける様子を見学できる。訓練のデータを記録して、デブリーフィング・システム再生できる。シミュレーターでの訓練終了後に、訓練生と教官で訓練を振り返ることもできる。

▽関連記事
関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

広告

★神戸経済ニュースからのお知らせ

広告