兵庫県に人を呼ぶネット通販サイト 神姫バスが新設「地域事業本部」で第1弾

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【神戸経済ニュース】神姫バス(9083)は、兵庫県への来訪者に対する情報発信をねらったネット通販サイト「Local Prime(ローカルプライム)」(写真はホームページのデザイン=神姫バス提供)を20日に開設した。同社の路線網や、県内を目的地としたバス旅行などで蓄積した情報を生かし、兵庫県内での旅行や、兵庫県外からの来訪を促すのがねらい。地域の魅力を紹介する「読み物」を掲載するのに加え、気になったものを「お取り寄せ」できる通販サイトだ。さらに気になる「体験や宿泊」を予約する機能も付けた。

 ローカルプライムを通じて販売する商品は、神姫バスの路線が集中する姫路や神戸などにこだわらず、兵庫県全域から集める考えだ。同サイトに出品する事業者には物販、宿泊、体験など多様な商品を同じ共通基盤(プラットフォーム)の上で販売・在庫管理ができるシステムを提供。出品者からは販売ごとに手数料を受け取る。20〜30代の女性を中心的なターゲットに想定。企画チームも20代や30代を中心に編成し、男女比もほぼ同数にして若手のアイデアが生きるようにした。

 背景には人口減少時代に入ったことで、従来のように沿線需要に沿って乗客を運ぶだけでは、同社の事業が縮小するとの危機感がある。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、外出を控える動きが広がったため、そうした流れが加速した。同社は今月「地域事業本部」を設置。地域の「にぎわいづくり」に事業として取り組むことで、バス事業にも相乗効果があると見込む。この地域事業本部を発足させて第1弾の事業が今回の「ローカルプライム」だ。

 同サイトは地域事業本部の「地域事業推進課」が担当。このほか同本部は、姫路市の書写山ロープウェイなど管理運営する「公民連携事業課」、ツアー専用の豪華な観光バス「ゆいPRIMA」を使った旅行を企画する「真結(ゆい)事業課」、農産地の野菜などを都市部の百貨店などに卸売りする「アグリ事業課」の4課で構成する。神姫バスの長尾真社長は「地域の魅力を発掘、創出、発信することで、その価値を高める『まちづくり、地域づくり』企業への変革に取り組む」とコメントを発表した。

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