21年の兵庫県倒産件数、過去10年で最少 負債総額241億円・帝国データ

20220409帝国データ

【神戸経済ニュース】帝国データバンク神戸支店(神戸市中央区)がまとめた兵庫県の2021年度の企業倒産集計(負債額1000万円以上の法的整理)によると、倒産件数は前年同月から105件減の313件だった。20年度に続いて2年連続で、倒産件数は過去10年で最少になった。負債総額は59.4%減の353億2300万円で同じく過去10年では最低。2年ぶりに前年度を下回った。最大の倒産は自動車販売のFATE(宝塚市)で負債29億円だった。

 業種別では小売業が87件と最も多かったが、前年度比32.0%減だった。サービス業は9.3%減の78件、建設業が16.9%減の54件といずれも減少した。規模別では5000万円未満の倒産が214件で、件数の68.4%を占めた。20年度には発生していた50億円以上の倒産もなく、負債総額10億円以上50億円未満の倒産も2件と、前年度(5件)に比べて減少した。

 新型コロナウイルスの感染拡大は景気に影響したが、昨年5月以降は底堅く推移。さらに新型コロナ対策の制度金融が行き渡ったことなどを背景に、倒産件数は膨らまずに推移したとみられる。


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