朝どれ野菜を三ノ宮駅で販売 3月20日まで土日など・JR西日本系
- 2022/02/25
- 20:54
【神戸経済ニュース】JR西日本(9021)の傘下で障害者雇用を推進する特例子会社のJR西日本あいウィルは26日から、JR三ノ宮駅の南側駅前広場で野菜販売の店舗「三ノ宮駅の八百屋さん」を出店する。新たな事業創出に向けた実証事業。兵庫県内の農家と連携し、可能な限り当日の朝に収穫した野菜を販売するのが特徴だ。自宅近くのスーパーや青果店ではなく、ターミナル駅に野菜の需要があるのか検証する。JR西日本グループのオープンイノベーションを進めるJR西日本イノベーションズと共同で実施する。
JR西日本あいウィルなどは2021年3月以来、JR尼崎駅や天王寺駅の構内で野菜を直売する実証実験を展開。平日の午後に新鮮な野菜を販売し、共働きで家路を急ぐ人らの需要に手応えを得たという。一方で今回の三ノ宮駅では木・土・日に販売。都市部では各地で農家などが直売する「ファーマーズ・マーケット」が人気を集めるなど、休日の都心部でも野菜の需要は指摘されている。実証実験を通じて、駅でも野菜への需要を掘り起こせるかが焦点だ。
ターミナル駅での野菜販売を恒常的にできるようになれば、将来的には採れたて野菜を運ぶ貨客混載が、ローカル鉄道の収支を下支えして、地域を活性化する可能性も出てくる。加えて、野菜を販売するには販売員の配置だけでなく、野菜を洗ったり、袋に詰めたりと人手がかかる。これが「障害者が活躍できる場」の拡大につながり、新たな障害者雇用を創出するとの期待もあるという。(写真は2021年12月に天王寺駅で販売した様子=JR西日本あいウィル提供)
▽「三ノ宮駅の八百屋さん」
営業日 2022年2月26日〜3月20日
(期間中の木、土、日曜に出店)
営業時間 午後1時〜午後5時
出店場所 三ノ宮駅南側広場
取扱商品 新鮮な兵庫県産野菜を中心に、季節の果物などを厳選して品ぞろえ
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