カルナバイオ、今期最終赤字17億円の見通し 創薬支援事業は前期並み想定

20220211カルナバイオ

【神戸経済ニュース】カルナバイオサイエンスは10日、2022年12月期の連結最終損益が17億円の赤字(前期は5億3400万円の赤字)と、3期連続の最終赤字になる見通しを発表した。キナーゼ(酵素)タンパク質の販売など「創薬支援事業」の収支は前期並みを想定。「創薬事業」では、すでに受け取ることが確定した、米ブリッケル・バイオテック(コロラド州)とのライセンス契約に基づく契約一時金2億2700万円のみを収入として計上した。

 売上高は44%減の11億円、営業損益は17億円の赤字(前期は5億3100万円の赤字)になりそうだ。事業分野(セグメント)別の営業損益は、「創薬支援事業」が3億円の黒字(前期は2億8900万円の黒字)、「創薬事業」が20億円の赤字(前期は8億2000万円の赤字)をそれぞれ見込む。ただ研究開発の進展によって受け取る一時金(マイルストーン)が発生すれば、創薬事業の収支は改善する。

 同時に示した21年12月期の連結決算は、最終損益が5億3400万円の赤字(前の期は11億円の赤字)だった。自社で実施してる臨床支援(治験)は計画通りに進展。年間の緩急開発費用は18億4100万円だった。一方で、米製薬大手のギリアド・サイエンシズからは最初のマイルストーンを受け取るなど、ライセンス契約による収益も計上。売上高は前の期比78%増の20億円、営業損益は5億3100万円の赤字(前の期は10億5700万円の赤字)だった。

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