ATAO、ネット通販サイトの管理運営を自社化 実店舗との連携強化ねらう

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【神戸経済ニュース】バッグや財布を企画・販売するスタジオアタオ(ATAO、3550)は26日、売上高の約半分を占めるネット通販サイトの管理運営を自社業務化すると発表した。同社製品のネット通販はこれまで、同社と販売契約を結んだネット通販サイト運営会社のデジサーチアンドアドバタイジング(東京都渋谷区)が展開してきたが、これを7月で解消。4月から段階的に自社運営サイトを充実させる形でネット通販を移行する。

 これまで難しかったポイントの共通化など、ネット通販と実店舗の連携強化がねらい。現在はネット通販の顧客名簿など、顧客情報をデジサーチ社が管理している。今後は情報管理もATAOが自社化することから、より個人の好みに沿った商品提案なども可能になる見通しだ。新しいネット通販サイトは「ATAOLAND+」(アタオランドプラス)とした。現在は神戸市中央区の総合店であるATAOLANDの店舗サイトだが、これに通販の機能を追加する。

 21年3月期にネット通販の売上高は21億1300万円で、売上高全体の52.6%だった。この全額がデジサーチ社を経由した売上高で、デジサーチ社には合計8億3500万円の販売促進費と手数料を支払った。ATAOによると自社化によって、通販サイトの運営コストも抑えられる見通しだ。加えて、サイト内の写真やイラストなども自社で作成するようになるため、より製品やブランドの特徴やイメージなどを明確に伝えられる効果も期待できるという。

 新サイトへの移行は23年3月期になるため、22年3月期の収益への影響は限られる見通し。中長期的にはネット通販と店舗の連携強化で、相乗的に収益を伸ばしたい考えだ。ただ現在のネット通販の顧客名簿を引き継ぐことができないため、23年3月期はネット通販の売上高に影響が出る可能性があるという。このため「来期以降の収益への影響については現在精査中」(管理部)としており、改めて発表する方針だ。

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