ごみ箱次第でポイ捨てなくなるか? 神戸市など三宮の駅前広場で実証実験

20220119仕掛けゴミ箱

【神戸経済ニュース】神戸市は、ゴミを捨てると音が鳴るなどの「仕掛けごみ箱」を設置することで、ごみのポイ捨てをなくせるか検証する「仕掛けごみ箱プロジェクト」の実証実験を始めた。待ち合わせなどで利用が多く、飲食のパッケージといったごみのポイ捨ても多い阪急神戸三宮駅の北側にある広場に、ごみ箱を新たに設置(写真)。仕掛けを機能させるとごみ箱にたまるごみが増え、ポイ捨てが減るのかなどを調べる。

 18日にごみ箱を設置。ごみ箱は4つ並べ、それぞれ「K」「O」「B」「E」の文字と神戸らしい風景をカラフルにデザインした。KとOは燃えるごみ用、BとEはカン・ビン・ペットボトル用のごみ箱だ。投入口の裏側には超音波センサーがあり、ごみを投入したのを感知すれば音を鳴らすことができる。さらに、たまったごみの量を常時監視し、いつでもスマートフォンで確認できるようにもなっている。

 まず24日までは、ごみ箱だけを設置。25〜31日は、ごみを捨てると音が鳴る状態にするといった具合に、1週間ごとに条件を変えて2月21日まで実証実験を続ける。天候などによる人の動きの変化を考慮したうえで、どういう条件設定で最もごみを集めるか調べる。「優秀なごみ箱」を開発できれば神戸市は、地域を管理する商店会や公園運営会社などに、新たな知恵を取り入れたごみ箱の設置を促し、街の美化を促進したい考えだ。

 仕掛けごみ箱の設置は、昨年6月に結んだ神戸市と日用品大手P&Gジャパン(神戸市中央区)の包括連携協定がきっかけだ。ごみ箱の原料であるリサイクルプラスチックの原料はP&Gが担当。リサイクルプラスチックの製造と、ごみ箱の加工はテラサイクルジャパン(横浜市中区)が担当した。ごみ箱のデザインや、仕掛けについては、兵庫県立大学講師の黒川博文氏(行動経済学)の指導を受けた同大などの学生が考えた。

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