【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真中)、神戸市の久元喜造市長(同左)、神戸商工会議所の家次恒会頭(同右)は13日に大阪市内で開いた関西3空港懇談会の終了後にそろって記者団の取材に応じた。今回の懇談会で、神戸市が空港運営会社の関西エアポートと共同で国際化を含む神戸空港のあり方について検討したうえで、次回の同懇談会で報告することで合意したことについて、久元市長は「スピード感を持ってやりたい」と話した。どこまで検討を深められるか、との記者の質問には「これからの作業」と述べるにとどめた。
久元氏は、神戸空港が国際空港になった際の姿をどう想定するかについては、「予断を持つことなく作業をしたい」という。ただ「海上空港でありポテンシャル(可能性)が大きい」一方で、「滑走路が2500メートルしかない」といった条件を前提にする必要があると指摘した。「滑走路を延長することはない」「ターミナルは関西エアポートとの役割で、同社と相談をしながららだが、国際線ターミナルが必要という認識は持っている」とも話していた。
今回初参加になった斎藤知事は「コロナ禍の中でも改めて、関係者が集まって合意が確認できたのは意義があった」と強調した。そのうえで「関空、伊丹、神戸とそれぞれの持ち味・役割分担で、国内外からお客さんを呼んでくることが大事」と改めて指摘。3空港が相乗効果を発揮することで「大きな人の流れを呼び込むことになれば」と話した。
家次会頭は「グローバル競争のなかで、国としても(空港の)利便性をどう高めるかは非常に大事」と指摘する。加えて災害時などに「関西国際空港のバックアップとしても考えていかなくてはならない」という。こうした観点から神戸空港の国際化は「特に万博を成功させるには重要なことだ」との認識を述べた。神戸市と関西エアによる神戸空港の「あり方」検討については、「関西をどう栄えさせるかという点で3空港の役割は非常に大きい」「具体的な案に期待したい」と語った。
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