和田興産の3〜11月期、税引き益3.6倍 引き渡し期末にかけ集中

20220108和田興産

【神戸経済ニュース】マンション開発の和田興産(8931)が7日に発表した2021年3〜11月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比3.6倍の9億9700万円だった。マンションの引き渡しが進み、増収効果で利益が伸びた。販管費が前年同期を下回るなど、コスト抑制も寄与した。

 売上高は1%増の238億円、営業利益は46%増の18億円だった。21年9〜11月の引き渡し件数は相対的に少なかったが、高額物件である「ワコーレ芦屋THE SUITE」(芦屋市)などの売上高を計上した。11月末現在の契約済み未引渡戸数は960戸と、前年同期に比べ28%増加した。

 22年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比1%増の400億円を見込む。21年11月までの進捗率は60%にとどまるが、今期の引き渡しは約半分が1月中旬以降の計画。「引き渡しは計画通り進んでいる」(溝本俊哉常務)ため通期予想に修正の必要はないという。

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