神姫バス、山手線・シティーループの運行事業者に 神戸交通振興が解散で
- 2021/12/29
- 02:13
【神戸経済ニュース】神戸市は28日、2022年3月31日で解散に向け事業を終了する外郭団体の神戸交通振興に代わって、バス路線「山手線」と市街地観光バス路線の「シティー・ループ」(写真=資料)を運行する事業者が神姫バス(9083)に決まったと発表した。山手線とシティー・ループは別に運行会社を募集したが、両方に神姫バスを選んだ。22年4月からは両路線を神姫バスが運行。ひとまず車両、路線(バス停)、ダイヤ、運賃などをそのまま引き継いで運行を始める。
22日に選定検討委員会を開いて決定した。神戸市が山手線や2社が応募、シティー・ループは3社が応募した。検討の結果、山手線は神姫バスが、シティー・ループは神姫バスと神姫観光の共同での応募が選定された。神姫バスは、神戸交通振興がバス運行のために使用している車両(山手線とシティループで合計13台前後)や運行システム、バス停の設備、商標権といった知的財産など運行に関する一切を買い取る。購入額は明らかにしていない。
神姫バスはシティループの運行を担当することで、すでに同社が運行を担当している三宮と新港町など臨海部を結ぶ連節バス「ポートループ」との連携もしやすくなるとみられる。神姫バスは審査段階でシティ・ループについて、新型コロナウイルスの影響で乗車を取りやめている案内ガイドの再開や、神姫バスが運行する高速バスや神戸鋼遊覧船との連携、ポートループとの共通乗車券を通じた連携強化などを提案したという。
山手線、シティー・ループともに神姫バスが自主運行する路線とあって、今後のダイヤ編成権や運賃・路線の設定権なども神姫バスに移ることになる。ただシティー・ループについては神戸市の観光政策などとの関わりが深いことから、神姫バスと神戸市の間で定期的に協議の場を設置。シティー・ループを通じて展開する観光振興策などについて、情報共有する方針としている。
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