TOA、街頭防犯カメラで「人数カウント」実証実験 サンキタ通りで
- 2021/12/22
- 22:33
【神戸経済ニュース】放送音響機器のTOA(6809)は22日、カメラの中に録画機能を持つ「街灯防犯カメラ」に人工知能(AI)を搭載して撮影範囲の通過人数を計測する「人数カウント」の実証実験を、阪急神戸三宮駅の北側にある繁華街「サンキタ通り三宮阪急前商店街」で実施すると発表した。期間は23日から2022年3月31日まで。防犯目的で設置するカメラに人数カウント機能を追加することで、通行量の把握や予測、イベントの効果測定などに役立てられるか検証する。(写真はカメラ設置場所=TOA提供)
現在の人数カウント機能は防災センターなどで映像を常時監視するカメラに取り付け、リアルタイムで混雑状況の把握などに利用することが多い。だが今回設置するカメラは常時監視せず、カメラ内部に録画機能を持ち、必要な場合にカメラから録画データを取り出して映像を再生する「街灯防犯カメラ」だ。カウントした人数のデータもカメラ内に蓄積する。リアルタイムでない人数データでも、気象条件やイベントの開催情報などを組み合わせれば、人通りの予測や検証などに利用できるとみている。
複数のカメラで人数をカウントすれば、街全体の人の流れを把握することにつながる。さらにデータと連動した「スマートシティ」など未来の街作りに向けて、どういったデータの提供方法があるかなども検討したいという。
今回の実証実験で撮影する映像は、カメラ内で自動的にモザイク処理を実施。蓄積するデータには顔など個人と特定する情報を含まない。人数情報だけを抽出するため、個人を特定できる風貌や特徴を表す情報も残さない予定だ。抽出したデータもTOAの社内でのみ扱うという。実証実験にはサンキタ通り三宮阪急前商店街振興組合(神戸市中央区)から設置場所について協力を得たが、今回のデータは同振興組合とも共有しない。
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