神戸市、子育て世帯向け給付金10万円を現金で一括支給 27日に

20211214久元神戸市長

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長(写真)は14日午前に報道機関の取材に応じ、子育て世帯への支援を目的とした18歳以下への1人あたり10万円相当の臨時給付金について、「年内に一括して現金10万円を支給する」との方針を示した。同給付金について政府は当初、半額の5万円をクーポンで支給する方針を示していた。だが岸田文雄首相が国会答弁などで、自治体の判断でクーポンを現金に変更し、まとめて10万円を支給することも可能と表明したため。支給日は27日を予定しているという。

 27日に支給する対象は、児童手当を支給している15歳以下の子供と、児童扶養手当を支給している高校生の子供で、約18万人。久元市長は「これらの世帯は神戸市が住所などを把握しているので、申請が不要で、一括で現金を支給できる」という。ほかにも約3万5000人が臨時給付金の対象になる見通しだが、これらは年明けに申請を受け付ける方針とした。

 8日に閉会した神戸市議会の11月定例議会では、子育て世帯向けに子供1人あたり現金5万円を支給する前提で補正予算案を可決していた。一括して10万円を支給するには新たに補正予算を編成する必要があるため、「近く臨時議会を開催できるよう、議会と調整している」(久元氏)という。

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