神鋼環境、水道事業に参入 日本企業初のカンボジアで2万人に供給へ

20190318神鋼環境カンボジア起工式

 東証2部上場の神鋼環境ソリューションは18日、カンボジアで農場経営や土木建築工事などを展開する企業グループ「ソーマグループ」との合弁会社が、プノンペン市の一部で独占水道事業権を取得したと発表した。カンボジアの工業手工芸省と20年間の契約を結んだ。日本企業がカンボジアで初めて展開する水道事業で、同社としても国内外で初めての水道事業参入になる。14日に現地で浄水場の起工式を開催(写真=神鋼環境提供)。9月の給水開始を予定する。

 水道事業を展開するのは「ソーマ・コベルコ・ウォーター・サプライ」で、神鋼環境とソーマグループが折半出資した。事業権を取得した地域は首都カンボジア北西部で、メコン川の中州であるコーダック地区とコーオクニャティ地区。メコン川を水源に、同地区の住民約2万人と商業施設に上水道を供給する。神鋼環境はカンボジアで、2013年の初受注以来すでに3件の浄水設備を受注。性能や安定運転の実績が評価された。

 神鋼環境とソーマの合弁会社は、メコン川の水を神鋼環境の水処理技術で浄化。飲料水として個別給水する。水道設備の設計、建設及び試運転といった神鋼環境が経験を持つ分野に加え、浄水場の運用や各地区への配水、メーター検針、料金徴収まで一貫して手がける。

 カンボジアの地方都市では上水道の普及率が50%以下と低いが、政府は25年までに全国民に水道供給を目指している。神鋼環境は今後もカンボジアや、その他の東南アジア各国で上下水道事業の受注をねらい、事業を拡大したい考えだ。

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