アシックスが「サステナビリティボンド」 国内の事業会社で初、5年・200億円

20180807アシックス本社

 アシックスは7日、資金使途を環境や社会の持続可能性に寄与する事業に限定する5年物の普通社債「サステナビリティボンド」を起債した。国内の事業会社では初めてのサステナビリティボンド。発行額は200億円で、表面利率は0.200%、発行価格は100円(応募者利回り0.200%)、格付投資情報センター(R&I)からシングルAの格付けを取得した。(写真はアシックス本社=資料)

 資金使途は(1)足の疾患対応製品の共同開発費用などアシックススポーツ工学研究所での研究費用(2)機能訓練特化型デイサービス施設「tryus(トライアス)」の開設・運営費用(3)米ミシシッピー州配送センター屋上の太陽光パネル設置費用--の3点とした。調達した資金による事業の選定などは、国際資本市場協会(ICMA)の「サステナビリティボンド・ガイドライン」2018年版に準拠した。

 これまでサステナビリティボンドは政府系金融機関である日本政策投資銀行が外貨建てで発行したほか、独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が19年度から円建てで発行すると表明するなど、公的機関による発行が目立っていた。事業会社で初のサステナビリティボンドを発行することで、環境への配慮や、事業を通じた社会貢献などサステナビリティ活動に、アシックスがかねて取り組んできたのを強調した形だ。

 銘柄名は「第2回無担保普通社債(特定社債間限定同順位特約付)」。発行日は13日。償還日は2024年3月13日とした。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券(事務)、SMBC日興証券、野村証券、みずほ証券、BNPパリバ証券、大和証券が共同で務めた。同債券はR&Iからサステナビリティボンドの枠組みに沿っているとの意見を得た。

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