ラグビーW杯、神戸開催試合を盛り上げるには… 学生らが事業プラン競う

 神戸商工会議所は22日、9〜10月に開催するラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会のうち神戸では4試合を開催するのを控え、学生らが関連したビジネスプランを考案する「スポーツ産業コンペティション2018」を神商ホール(神戸市中央区)で開催した。兵庫県内などの6大学12グループが持ち時間である10分間ずつ発表し、ラグビーW杯を盛り上げる事業計画案を競った。

 試合前後は国内外から多くの観戦客が神戸を訪れる見込み。特に神戸で試合を予定する欧州からの来訪者が増えると見られており、富裕層をいかに取り込むかがビジネスの鍵ともいわれる。一方、神戸で観戦客らを歓迎する機運を高める必要もあり、学生らが知恵をしぼり出してさまざまな方策を練り上げた。

 最優秀賞に選ばれたのは神戸大学大学院の青山将己さん。「ラグビーワールドカップ2019神戸開催の参加チームをポスターで応援しよう!」をテーマに掲げた。小学生が描くW杯の応援ポスターのコンクールを開催し、協賛企業が自社製品などを商品として提供する。青山さんは、障害者や子供たちのスポーツ環境に関する研究が専門分野ということもあり、「いかに子供たちを巻き込むかを考えた」と話していた。(写真は表彰式で審査員長と握手する青山さん=左)

20190222表彰式

 優秀賞は和歌山大学観光学部伊藤ゼミチームの「スクラムが生み出す神戸観光への新たな視点:『神戸』×『自然』×『スポーツ』の融合」。特別賞には関西学院大学人間福祉学部林ゼミAチームの「Let's try for GREEN KOBE」、神戸親和女子大学高松ゼミAチームの「ちびっこラガーマンを増やそう!」、兵庫県立大学伊藤ゼミⅡチームの「クラフトビール・日本酒を活用した神戸の活性化」の3チームが選ばれた。

 神戸市内に本社を置く新聞、テレビ、ラジオ4社の幹部や学識経験者らが審査員を務めた。審査員長の陳友昱・神戸新聞編集局運動部長は、学生の発表について「各チームとも実際に現地に足を運んだり、さらに詳しく調べたのが本当によく分かった」と高く評価。「ラグビーに加えて神戸のことも知ることができたのではないか。今回の経験や知識を生かして今後も活動してほしい」と学生らの将来の活躍を期待した。

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