バンドー3年連続、アシックスは4年ぶり2度目 東証・経産省の健康経営銘柄

20190221バンドーとアシックス

 経済産業省と東京証券取引所が21日に発表した「健康経営銘柄2019」では、選定した37社のうち2社が神戸市内に本社を置く上場会社だった。選ばれたのはバンドー化学(証券コード5195)とアシックス(7936)。従業員の健康増進に対する取り組みが特に優れた会社として、株式市場で位置付けられた形になる。健康管理の徹底による生産性向上だけでなく、従業員満足度や人材確保などの観点からも追い風になる可能性もあり、中長期的な視点で注目されそうだ。

 バンドー化学は17年から3年連続で選ばれた。同社は17年9月に「バンドーグループ健康宣言」をまとめ、健康経営の指針として活用。事業所ごとに「健康いきいき職場づくりチーム」を配置し、職場環境の改善などに取り組んだ。同社は吉井満隆社長の「今後もいきいきとした企業風土への変革を推し進めてまいります」とのコメントも発表した。

 アシックスは4年ぶり2度目。定期健康診断も2次検診も受診率はほぼ100%という。ストレスチェックの受験率も90%を上回る。18年1月からは従業員が自律的に働く体制を整備。7〜12月の平均残業時間を12%削減した。従業員に個別の健康増進プランを提供するプログラム「ASICS HEALTH CARE CHECK」を開発したと今年1月に発表していた。

 健康経営銘柄は経産省と東証が2015年に選定を開始。経産省が毎年実施する健康経営度調査を基礎資料として選定する。18年に実施した調査では上場企業の回答社数が859社。14年の493社から7割強増えた。健康経営への関心の高まりなどを背景に、回答率は毎年向上している。5年連続で選定されたのは花王(4452)、テルモ(4543)、TOTO(5332)、大和証券グループ本社(8601)、東京急行電鉄(9005)、SCSK(9719)の6社。

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