神戸市のGovTechサミット 「コネクションこそ人間らしさ」尾原氏

20190210GovTech尾原氏

 神戸市が東京都内で10日開催した「GovTech(ガヴテック)サミット」では、オープニングセッションとしてIT(情報技術)批評家の尾原和啓氏が「GovTechという緩やかな革命-テクノロジーを手に誰もが参加できる行政の仕組み-」をテーマに講演した。尾原氏は、まず参加者の間で3人1組になって自己紹介するゲームをするよう求め「違うものを結びつけるのがインターネット」と説明。「コネクション(結びつき)こそが人間らしさを引き出す」と強調した。

 尾原氏は1995年に発生した阪神淡路大震災の際に、東灘区役所に集められた200を超す避難所の情報を、パソコン通信で発信して全国に支援を求めた経験から、「人と人をつなぐ仕組みがないと、効率的に回らない」と実感したことを紹介。テクノロジーを活用した「リンク(接続)・フラット(水平展開)・シェア(共有)」によって生活が向上すると指摘した。

 さらにエストニアやシンガポールなど「GovTech」が進歩したした国の事例や、大手IT企業が社会インフラに変革を起こした中国の例も紹介。そのうえで既存のものを効率化して新たな付加価値を生み出すテクノロジーは、多くのテクノロジー企業が生まれて消えていくのを伴いながらも、多民族化や貧困などの問題を克服するための「社会的包摂」につながると主張した。

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