ワールドの4〜12月期、純利益2%増 足元回復で通期予想上回る

20190204ワールド決算グラフ

 ワールドが4日に発表した2018年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比2%増の91億円だった。18年12月の既存店売上高が前年同月を上回るなど、悪天候の影響で苦戦していた小売店での販売が足元で改善したことなどが寄与した。19年3月期通期の会社予想である82億円(前期比22%増)を、9カ月間で上回った。

 売上収益は前年同期比2%増の1862億円、営業利益は同1%減の153億円になった。事業分野別の売上収益は、ブランド事業が5%減の1456億円、投資事業が97%増の261億円、デジタル事業が15%増の36億円、プラットフォーム事業が20%減の107億円だった。同社全体の販管費は1%減の946億円だった。

 19年3月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益は1〜3月期に8億円の赤字を計上する計算になるほか、営業利益も通期予想は前期比8%増の142億円と、18年4〜12月期実績を下回る。ただ、ワールドによると「販管費や原価などは変動しやすく、不確実な部分が残るため業績予想修正は見送った」(コーポレートコミュニケーション部)としている。

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