神戸製鋼、中国の線材加工会社で能力増強 ボルト向けなど素材供給

20181217神鋼特殊鋼線(平湖)

 神戸製鋼所は17日、中国の浙江省で特殊鋼線材の二次加工を手がける子会社の神鋼特殊鋼線(平湖)(写真=神戸製鋼の発表資料より)で生産能力を増強することを決めたと発表した。同社は自動車用のボルトやナット、軸受け製品などに使う「冷間圧造用ワイヤー」を部品メーカーに供給する。2020年に伸線機3機、熱処理炉2基を増設し、生産能力を月5500トンにする。

 投資額は約9億円を見込む。増強後は伸線機11機、熱処理炉8基になる。20年3〜6月に稼働する計画だ。

 製品の素材になる特殊鋼線材は、全量を神戸製鋼が供給。中国での部品製造を、日本国内と同様の品質でできる。2007年に設立、09年に本格稼働してから5回目の能力増強になるが、今後も需要の増加が見込まれることから、生産能力の強化に踏み切る。

 神鋼特殊鋼線(平湖)は神戸製鋼が47%を出資。神鋼商事が25%、大阪精工(大阪府東大阪市)が10%、名北工業(岐阜県美濃加茂市)が10%、メタルワン(東京都千代田区)が5%、共同シャフト(大阪市淀川区)が3%をそれぞれ出資している。能力増強について、これらの株主の間で合意したという。

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