10月の神戸港、輸出入総額2カ月ぶり増 輸入は過去最高、対中輸出入が大幅増

20181119神戸港貿易統計10月

 神戸税関が19日に発表した10月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比9%増の8228億円だった。輸出入総額は2カ月ぶりに前年同月を上回り、10月としては過去最高を記録した。月間の輸入額は過去最高。9月は台風21号、24号の影響で輸出入総額が落ち込んだが、岸壁や荷役施設の復旧を受けて貨物の数量も回復した。地域別では輸出入とも対中国が大幅に伸びた。台風の影響で9月に輸出入できなかった貨物が10月にずれ込み、その分が増えたとの見方があった。

 輸入額は前年同月比10%増の3142億円だった。中国からの衣類や、パソコンなどの事務機の輸入が大幅に伸びた。農薬や医薬品の原料などに使用するとみられる有機化合物も増えた。中国からの輸入額は38%増の968億円と、月間での過去最高を記録した。半面、イタリアからの加熱式たばこの輸入などは減少。ドイツからの輸送用機器なども減少した。

 輸出額は前年比8%増の5086億円だった。中国向けの輸出は10月として過去最高で、5%増の1267億円だった。ギアボックスなどの自動車部品や、自動車向けエンジンなどの原動機が目立って増加した。このほか中国向けには、糸巻き機などの繊維機械や化粧品の輸出も好調だった。一方、米国向けの電池は前月比減が続いた。

 10月の平均為替レートは1ドル=112円90銭。前年同月の112円40銭に比べ50銭の円安・ドル高だった。輸出額と輸入額を差し引きすると、神戸港での輸出超過額は前年同月比5%増の1943億円だった。

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