新神戸限定「医学会のおみやげ」にヒットの予感? ヘソプロダクション

20181114新神戸駅アントレマルシェ

 昨年発売した「忖度(そんたく)まんじゅう」が話題になったヘソプロダクション(大阪市福島区)は、山陽新幹線の新神戸駅で限定販売するお土産を開発した。その名も「医学会に行ってきました」。1日に発売し、販売店からは予想を上回る好調な滑り出しとの声が聞かれた。神戸国際会議場(神戸市中央区)を中心に、毎週末のように開かれる医学会の参加者だけに向けたみやげ物だ。

 チョココルネットロール(税別700円)とプリントクッキー(同650円)の2種類。ヘソプロダクションでは、神戸で医学会が多く開かれ、関係者が新神戸駅でみやげ物を多く購入することは以前から把握していた。ただ医学会は毎日開かれるわけでもなく、医学会の関係者による需要への対応に、なかなかアイデアが出なかったという。ただ今夏、改めて考えてみると「医学会関係者のためだけ」のおみやげを開発することが、最も喜ばれるに違いないとの結論についに到達した。

 新神戸駅でおみやげ物などを販売する「アントレマルシェ新神戸」のみで販売。発売直後の週末にかかり、消化器官に関する4つの学会を相次いで開催した1~4日には、陳列棚から商品がなくなるほどの人気を獲得した。特にプリントクッキーがよく売れたという。神戸を示す風見鶏などのほか、注射器や聴診器といった医療器具のイラストをクッキーに描き、おみやげを職場で分けた後でも医学会に行ってきたというのが分かるのが特徴だ。

 同店舗の渡辺知賀店長は「老舗ブランド品などの比較的、高価なおみやげを選ぶ医学会の関係者にどこまで売れるのか、発売前は慎重にみていた」という。だが、いざ発売してみると「予想を上回る売れ行き」だった。12月になると年末接近で医学会が減るので、渡辺店長は「今月の販売に注目したい」と話していた。

 今後も月内には「第46回日本頭痛学会総会」(16~17日)、「第28回日本医療薬学会年会」(23~25日)などが予定されている。医学会が多いだけでなく、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏が率いる「神戸医療産業都市」もあり、神戸と医療は縁を深めつつある。「医学会に行ってきました」も、新たな神戸ならではのみやげ物として定着するかもしれない。(写真は新神戸駅での販売の様子)


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