JR三ノ宮駅ビル、8日から解体に着手 新ビル計画なお「協議中」
- 2018/11/07
- 12:00
JR西日本は8日から、3月末に閉館したJR三ノ宮駅ビルの解体作業に着手する。まずは周辺の階段など導線の切り替えが始まるという。神戸市が進める三宮再開発の中核事業になる新たな駅ビル建設に向けて、新たな節目を迎えた形だ。ただ新たに建設するビルの概要などは「神戸市と協議中」(JR西日本の広報部)としており、なお明らかになっていない。
JR三ノ宮駅ビル「三宮ターミナルビル」は1981年に完成したが、耐震性能の不足などにより閉館。2月末にはメーンの商業施設だった「三宮オーパ」も閉店した(写真=2月28日)。3月の閉館から半年以上が経過したが、依然としてJR西日本は新たな建築計画を示していない。現時点で決まっているのはJR西日本が4月に発表した中期計画で示した「開業は2023年以降」ということだけだ。
もっとも神戸市の久元喜造市長は9月7日に開いた「ネットモニターと市長の対話フォーラム」で、「JR西日本との交渉は大詰め」と話していた。神戸市とJR西日本の間では、新たな駅ビルに新交通システム「ポートライナー」の三宮駅も含み、現在よりも2両多い8両編成のポートライナーが停車できるホームの長さを確保することなどで合意しているもようだ。
一方、JR西日本は2015年に三ノ宮駅南側の広場で温泉を掘り当てたと伝えられ、神戸市内に需要が多いとされる宿泊施設などの開業にも期待がかかる。具体的に工事が始まることで、通勤や買い物などで三宮に集まる人たちの間でも、新たな駅ビルに対する関心が高まりそうだ。
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