神戸電鉄の4〜9月期、純利益9%減 豪雨などの復旧費用を特損計上

20181031神戸電鉄決算グラフ

 神戸電鉄が31日発表した2018年4〜9月期の連結決算は、純利益が前期比9%減の9億3200万円になった。昨年の豪雨被害による受取保険金9600万円を営業外収益に計上したほか、金利低下による支払利息の減少したことで、営業外収支が改善した。だが、今年7月豪雨の被害などを受けた復旧費用2億5000万円を特別損失に計上したことが響いた。

 売上高に相当する営業収益は1%増の116億円、営業利益は1%源の14億円だった。鉄道を中心とした主力事業の運輸業は、7月の豪雨で運休するなど稼働日数が減少したことで減収。旅客収入は2.5%減の48億5500万円だった。定期以外の旅客数、旅客収入の減少が目立ち、原価率も悪化した。ただ不動作業で、神戸市北区の販売用土地を売却したのが寄与して、同社全体で増収は確保した。

 19年3月期の連結業績予想は従来予想を据え置いた。純利益は前期比2%減の12億円を見込む。無敗継続の方針も維持した。

 同社は11月28日の鉄道開業90周年に向け、記念列車の運行やツアーなど各種イベントを展開している。現時点では、乗客数の増加といった形のキャンペーン効果は顕在化していないが、「沿線住民のみなさん向けに改めて、身近な鉄道であることの定着をねらっており、中長期的な効果を期待している」(経営企画部の前田正明部長)という。

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