洋菓子の「モンブラン」が22日付で廃業 神戸・加古川などに17店舗

 神戸市や加古川市などに洋菓子店17店舗を展開するモンブラン(神戸市西区)が22日付で廃業した。店舗には廃業を示す告示書が貼り付けられ、自己破産手続きの代理人の弁護士が所属する金子・中・橋本法律特許事務所(大阪市北区)が確認した。今後は神戸地裁への自己破産申し立てに向けて準備を進める。

 帝国データバンク神戸支店は23日付で「負債(額)は現在調査中だが2018年6月期末時点で約3億2800万円」と伝えた。競争激化や原材料費の高騰などが収益を圧迫したとみられる。今年7月には、神戸高速鉄道の新開地駅構内にエキナ新開地店(神戸市兵庫区)をオープンしたばかりだった。

 1963年に前会長の松田隆司氏(故人)が加古川市で創業。1989年に株式会社に改組し、2000年には本社になる神戸工場が神戸市西区に完成した。その後は神戸市西部や明石市などに店舗を展開。百貨店の催事などには、近畿圏以外でも積極出店していた。

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