4〜9月期決算、豪雨や米中摩擦の影響など焦点か 発表予定一覧 

20181014決算発表予定一覧

 2018年4〜9月期の決算発表が今週から始まる。神戸市に本社を置く会社では、アジュバンコスメジャパンが19日に発表するのを先頭に、主要企業では神戸製鋼所と川崎重工業がそろって30日に発表。11月13日に発表するワールドは、再上場後に初の決算発表になる。7月以降の豪雨や台風の被害による影響や、輸出企業は米中貿易摩擦の影響などがどの程度表面化するかが焦点になるとみられる。

 フジッコや六甲バターといった食品など消費関連では特に7月以降の豪雨や台風の影響が関心を集めそう。小売店では豪雨や台風による臨時休業で営業日数が減少し、売上高が前年を下回る傾向が出ている。この影響は内需関連のメーカーにも波及するとの見方が広がっている。実際の業績にどの程度、表れるのか注目度が高い。

 神戸税関が発表する神戸港の貿易統計では、輸出額が8月まで6カ月連続で前年同月を上回って推移している。海外の需要は好調とみられ、輸出企業には追い風だ。ただ、国内株式市場では米中貿易摩擦に対する警戒感が高まっている。実際に収益への影響が限られるのか、ひとまず見極める機会になるとみられる。輸出入額の増加が、上組や川西倉庫などの倉庫・港湾運送関連の収益に寄与するかも注目だ。

 ワールドは9月28日に再上場してから初の決算発表。これまでも決算発表は続けてきたが、新規上場の際の記者会見で上山健二社長が「強烈に株価を意識した経営したい」と話した同社にとっては、格好のIR(投資家向け広報)の機会にもなるとあって、関心を集めそうだ。

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