(解説)被災地の「局面変化」デジタル化で鮮明に 石川・珠洲の広報支援で

【神戸経済ニュース】神戸市は1月1日に発生した能登半島地震で、カウンターパート方式(※)によって支援する石川県珠洲市で、広報活動の支援を担当している。現地対策本部の重要な機能とあって、通常なら現地自治体の職員が直接担当するのが広報だ。だが1人しかいない珠洲市の広報担当者は、市役所の窓口対応の応援や、何より市役所を目掛けて全国から押し寄せる支援物資への対応に追われていたため、神戸市が支援を申し出た。...

(解説)神姫バス、豪華バスで「瀬戸内」掘り起こしへ 神戸空港の国際便も意識

【神戸経済ニュース】バス兵庫県内大手の神姫バス(9083)が4月15日から新造した豪華バス「YUI PRIMA OLIVIA(ゆいプリマオリビア)」(1枚目の写真)を投入して始める瀬戸内を巡るツアーでは、瀬戸内のさまざまな観光資源を掘り起こし、世界的な観光地として売り出すことをめざす。3泊4日で28万円(ホテルを2人1部屋で使う場合の1人分)は強気の価格設定に見えるが、中四国のバス会社との連携も視野に内容を充実させる。瀬...

(解説)震災30年、県や他都市と連携で強力に発信を 神戸市予算に4.12億円

【神戸経済ニュース】神戸市は2024年度予算と23年度2月補正予算の合計で、25年1月で阪神淡路大震災から30年を迎えることに関する取り組みの予算4億1200万円を計上した。「グローバルカンファレンス(仮称)」「レジリエンスセッション(仮称)」といった30年の節目として開催する行事の予算で3億円程度を占めるが、行事の開催には兵庫県や芦屋市や西宮市、震源になった淡路市(旧津名郡北淡町)などと連携することで、より強力...

(解説)Q&A・「日経平均株価」って何? 225銘柄の動き示す株価の目安

【神戸経済ニュース】22日の東京株式市場では日経平均株価が、およそ34年ぶりに過去最高値を更新した。東京市場を代表する株価指数とされるが、そもそも「日経平均株価」とは何か。使い方や特徴なども含めてQ&A形式でまとめた。Q 日経平均株価とは何ですか。A 日本経済新聞社が東京証券取引所の「プライム」に上場する株式から選定した225銘柄の動きを示す。日本を代表する企業の株価を示す、日本の株式相場の目安だ。採用...

(解説)日経平均34年ぶり史上最高値 エヌビディア相場、出遅れ修正で4万円も

【神戸経済ニュース】22日の東京株式市場では日経平均株価が大幅に上昇。終値は前日比836円52銭高(+2.19%)の3万9098円68銭だった。バブル景気に沸いた1989年12月29日に記録した3万9815円87銭を上回り、ほぼ34年ぶりに史上最高値を更新した。米半導体大手エヌビディアが21日の米株式市場の終了後に、2023年11月〜24年1月期の好決算を発表したのがきっかけになり、買いの勢いが加速した。 足元の日本株は買い材料が満載だ。上...

(解説)もうすぐ開催まで1年、大阪・関西万博で兵庫・神戸が飛躍するには…

【神戸経済ニュース】明けましておめでとうございます。2024年が始まりました。神戸で今年、開催する世界的に大きな行事といえば世界パラ陸上競技選手権ですが、これと対照的に準備の遅れが指摘されているのが大阪市で2025年4月13日に開幕する国際博覧会(大阪・関西万博)です。東京を中心に、中止を主張する人も現れるぐらいですが、兵庫県や神戸市には博覧会を価値の高いものに押し上げたうえで、博覧会の恩恵をも受けられる可...

(解説)神戸市の上場会社、神戸鋼2.8倍で値上がり率首位 年間株価ランキング

【神戸経済ニュース】2023年の東京株式市場では、12月29日現在で神戸市に実質的な本社を置く上場会社で1年前と株価が比較できる48社のうち、36社の株価が上昇した。最も値上がり率が大きかったのは、24年3月期に過去最高益を見込む神戸製鋼所(5406)で、株価は昨年末の2.8倍になった。2位は主力の食品事業が回復した一方で、不採算事業からの撤退が進んだ神栄(3004)。配当性向の引き上げを表明したバンドー化学(5195)が3...

(解説)23年のIPO 96銘柄上場「公開価格は安すぎたのか」・宇田川氏に聞く

【神戸経済ニュース】2023年の株式市場では、神戸市に本社を置く企業の新規株式公開(IPO)はなかったが、27日に年内最後のyutori(5892)が東証グロース市場に新規上場して、今年のIPOは96社になった。IPOを巡る株式市場の動きについてIPOアナリストの第一人者である、いちよし証券の宇田川克己・銘柄情報課長(写真)に聞くと「市場の試行錯誤が価格形成にも表れた1年だった」と振り返る。円滑な資金調達をめ...

(解説)ナイトタイムエコノミーの需要がそこに 神戸医療産業都市の課題とは?

【神戸経済ニュース】13日夜に神戸市が開催した「KOBEナイトタイムエコノミーフォーラム」での議論は、パネリストが「神戸市は、訪日外国人観光客の需要獲得で京都や大阪に負けている」と行政の責任を追及し、久元喜造市長が「京都や大阪のオーバーツーリズムは理想的なのか」と反論するという、正直に言ってもはや聞き飽きた内容だった。しかし、よく理解できたのは神戸の中心市街地にある飲食店を中心とした「ナイトタイムエコノ...

(解説)円安に転機、日銀「動けず」でも米利下げなら… 株2日で1100円下落

【神戸経済ニュース】1ドル=151円台後半まで下落した今夏以降の超円安にも転機が訪れた。7日のニューヨーク外国為替市場で、1ドル=141円台後半まで円相場が急伸したのは、その瞬間だった。日銀が金融政策の据え置きを迫られる中、米国はインフレ対策で利上げを継続。日米の金利差が拡大することで、金利が高く資金運用により有利な環境になった米ドルに、投機筋が日本円から資金を移すのが円安の背景だった。このシナリオが通...

(解説)神戸マラソンの新コース案、「急坂」以外も課題解消か 西に2キロ延長

【神戸経済ニュース】神戸市が5日に発表した神戸マラソンの新コース案(図=神戸市提供)は、注目された「ゴール前の急坂」を解消する以外にも、現在のコースで指摘されている課題を解消することになりそうだ。さらに、新たに延伸することになる明石市とも合意しているうえ「兵庫県とも方向性を共有している」(神戸市の久元喜造市長)という。市境こそ越えるが、県境をまたがない限りは兵庫県警が一貫して交通規制を担当するため...

(解説)優勝パレード、クラウドファンディングとの相性は? 1億円強で終了

【神戸経済ニュース】阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝記念パレードの実行委員会が11月30日まで実施した、パレードの開催費用を集めるためのクラウドファンディングは失敗だったのか--。目標額とした5億円に大きく届かなかったことで、パレードの開催を危ぶむ報道も一部で出ていたが、11月23日にパレードは無事に開催された。大阪の職員ボランティア問題などもあったが、ともあれ公金を投入せずにパレードを開催...

(解説)バームクーヘンが改めて問うAI時代 豊かさの「構想力」ますます重要に

【神戸経済ニュース】洋菓子の老舗ユーハイム(神戸市中央区)は、人工知能(AI)で名人の焼き方を再現するバームクーヘン用オーブン「THEO(テオ)」を進化させる。これまで1台で完結していたテオをネットに接続することで、さまざまな「名人」の焼き方を再現できるようにする、というのがテオの「バージョン2」の構想だ。これが将来の職人のあり方だけでなく、意外に大きな問いを投げかけているかもしれない。 テオはオ...

(解説)実は明石市よりもスゴかった? 神戸市の子育て支援が目立たない理由

2023/09/05  16:55  【訂正】第7段落に「1カ月の上限が400円」とあったのは、「1日の上限400円を月2回までで、3回目以降無料」の誤りでした。【神戸経済ニュース】神戸市が8月29日に開いた「大学生と久元市長の対話フォーラム」では、冒頭から大学生らが神戸市の久元喜造市長に詰め寄った。「神戸市は明石市に子育て支援で負けている」「明石市に人口が流れているのは、神戸市の子育て支援が貧弱だからだ」というのが大...

(解説)神戸ルミナリエ1月開催、商店主ら前向き評価 財源対策も実施

2018年の神戸ルミナリエ(東遊園地)【神戸経済ニュース】これまで毎年12月に開催してきたイルミネーション「神戸ルミナリエ」の開催を、今回初めて1月に変更することについて、神戸都心・三宮の商店主の間から前向きに受け止める声が出ている。神戸ルミナリエの観覧者が中心市街に行列を作ることで、年末商戦期にむしろ買い物しづらくなる商店への影響は解消される。加えて阪神淡路大震災が発生した1月17日と日程が近づくことで...

久元神戸市長に観光を聞く(3)編集長の目 京都・大阪とは異なる観光の道を

▽インタビュー・久元神戸市長に観光を聞く(1)神戸らしいライフスタイル、神戸を訪れる人にも・久元神戸市長に観光を聞く(2)世界レベルの多様な「食」が長期滞在を促す▽編集長の目 「神戸は京都や大阪に観光で負けている」。特に神戸の経済界では、よく聞かれるフレーズだ。訪日外国人観光客の数は京都府が圧倒的に多い。「神戸は何をしているのか」という声も一部で出る中で、久元氏の主張は「比べても仕方がない」と明快だ。神戸...

久元神戸市長に観光を聞く(2)世界レベルの多様な「食」が長期滞在を促す

=「久元神戸市長に観光を聞く(1)神戸らしいライフスタイル、神戸を訪れる人にも」から続く ――地元の住民も、ともに楽しめることこそ観光ということか。 「そういうことだ。ただ神戸登山プロジェクトの話を続けると、最近ではレジャーの多様化で山に登る人が少なくなったことや、さらに高齢化したことに関係して、荒れはてている登山道も出てきた。登山道の沿道には、元気なお茶屋さんもたくさんあるが、廃墟(はいきょ)のよう...

久元神戸市長に観光を聞く(1)神戸らしいライフスタイル、神戸を訪れる人にも

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長に「観光」について聞いた。新型コロナウイルスの影響で停滞した経済が正常化する中で、観光の再開にも関心が集まっている。今夏は国内旅行に関心が向かい、過去3年間に外出ができなかった分、より多くの人が旅行に出かける見通しだ。加えて海外から日本を訪れる観光客も、客足が戻りつつある。そうした中で久元市長は、神戸の住民と、神戸を訪れる人が、共通した楽しめることこそ観光に...

(解説)新観光戦略、兵庫県は名を捨て実を取れ 「すべて兵庫」は逆効果にも

「兵庫テロワール旅」の提案を受ける斎藤知事(21年12月17日)【神戸経済ニュース】兵庫県が3月16日に発表した、2023〜27年の観光に関する中期計画「ひょうご新観光戦略」には、うなずける点が多い。観光スポット1つ1つの歴史や成り立ちを「テロワールコンテンツ」「フィールドパビリオン」という形で点検・整理し、提供できる体験の内容とコンセプトを明確化する。縮小する国内よりも、拡大する海外への販売促進を強化する。多...

(解説)「絶対もうかる=怪しい」は届いたか 高校で投資教育・開始から1年

【神戸経済ニュース】2022年度から、投資や資産形成にまで踏み込んだ金融教育が高校の家庭科で必修になり、1年が経過した。「教科書にも投資信託」などと話題になったが、依然として「教え方」「教える内容」ともに模索が続いているようだ。というのも、たとえば教科書に出てくる内容だけでは、「安全、確実、高利回り」「絶対もうかる」という誘い文句には慎重になる必要があると直観的に理解するのも、なかなか難しい。金融教育...

(解説)日本近代化を問う「ジャズ100年」 神戸・旧居留地で記念コンサート

【神戸経済ニュース】バイオリン奏者の井田一郎は1923年(大正12年)4月、日本人で初めてプロのジャズバンド「ラフィング・スターズ」を結成して、神戸市中央区の旧外国人居留地にあった旧オリエンタルホテルで演奏した。それから100年。神戸市は2日、当時と同じ場所にある「オリエンタルホテル神戸・旧居留地」で、当時の雰囲気を再現した関係者限りのミニコンサートを「神戸ジャズ100周年記念オープニングセレモニー」として開...

(解説)「地元エコシステム」に金融機関も興味津々 スタートアップ支援で新展開

【神戸経済ニュース】兵庫県、神戸市、神戸商工会議所などで構成する「ひょうご神戸スタートアップ・エコシステムコンソーシアム」が1日夕方に初めて開いた「金融機関向けオープンイノベーションイベント」が盛況だった。集まった金融機関の法人営業の担当者らは当初の申し込みがあった約80人を軽く上回り、100人超に膨らんだ。会場は三井住友銀の神戸本部ビル2階にある「起業プラザひょうご」だったが、三井住友銀でない大手銀...

(解説)なぜ神戸は素通りされるのか 景気悪化と大型観光キャンペーン

【神戸経済ニュース】あけましておめでとうございます。2023年が始まりました。今年も神戸経済ニュースを、どうぞよろしくお願いします。今年は4月に統一地方選を控え、すでに選挙の話題が増えつつありますが、気になるのはJR旅客6社が展開する大型観光キャンペーン「兵庫デスティネーションキャンペーン」でしょう。北は北海道・稚内から南は鹿児島・西大山駅まで、JRのすべての駅で兵庫県へ旅行するよう勧誘します。兵庫県...

(解説)神戸市本社の上場会社、日本製麻が値上がり率首位 年間株価ランキング

【神戸経済ニュース】2022年の東京株式市場では、12月30日現在で神戸市に実質的な本社を置く上場会社で1年前と株価が比較できる45社のうち18社の株価が上昇した。最も値上がり率が大きかったのは、大株主が市場を通じて株式を買い増しているとの思惑で上値追いの展開になっている日本製麻(3306)で、株価は1年前に比べて2.5倍に上昇した。続いて株主への利益配分を大幅に増やした三ツ星ベルト(5192)が2位、3位に危険物倉庫...

(解説)スタートアップ支援に変化の1年 改めて「神戸で起業」の意義を問う

【神戸経済ニュース】神戸市の経済政策の特徴は、まず神戸医療産業都市構想、次にスタートアップ支援だった。神戸市は2015年度に日本の自治体としては最も早く「アクセラレーター」と呼ばれる起業家育成プログラムの提供を始めた。16年からは、米ベンチャーキャピタルの500グローバル(旧500スタートアップス)と共同でアクセラレーターを開催。「世界から起業家を呼び込む」と自治体としては画期的なスローガンを掲げたが、22年...

22年のIPO 91社が新規上場、神戸本社の大栄環境に注目・宇田川氏に聞く

【神戸経済ニュース】2022年は神戸市に本社を置く大栄環境(9336)とmonoAI technology(モノアイテクノロジー、5240)の2社が新規株式公開(IPO)に踏み切った。両銘柄とも12月に東証に上場し、神戸市本社の会社としては2018年9月のワールド(3612)再上場以来およそ4年ぶりのIPOだった。IPOは統制強化や資金調達で企業の成長を加速するきっかけになるが、投資家に株を買ってもらうという「相手のある話」でもある。...

(解説)神戸市、SDGs債としては初の20年債 厳しめ相場環境も需要188億円

【神戸経済ニュース】神戸市が7日に起債した20年物の公募地方債は、神戸市が全銘柄を「SDGs債」と位置付けた2021年度以来、初めての20年債になった。このところの債券相場の値動きの荒さから投資家は様子見に傾きやすく、発行環境としては厳しめの中でも188億円の需要を集めた。今回債の購入をきっかけに、新たに投資表明した投資家も地元の事業会社や地銀、系統金融機関の下部組織、自治体など23件と多かった。 神戸市は8...

(解説)関西「3国際」空港時代へ 2030年・アジア各地にシャトル便の需要も

【神戸経済ニュース】関西国際空港、大阪国際(伊丹)空港、神戸空港の役割分担を自治体や経済界で話し合う「関西3空港懇談会」(写真)が開かれた18日、2030年前後に神戸空港にも国際定期便を就航させることで合意した。現在は国内便しか就航していない伊丹空港も、関西国際空港の完成前は国際空港として機能していたことから、関西3空港がいずれも国際空港の機能を持つ将来が明確になった。このことが大阪を中心とした関西の経...

(解説)負ける外為市場介入、新たな日本売りも? 問われる日本「24年」の歩み

【神戸経済ニュース】政府日銀は日本時間22日夕方の外国為替市場で円売り・ドル買い介入に踏み切った。バブル経済崩壊で「日本売り」が起きた1998年6月以来24年ぶりの円買い介入だ。今回の介入を額面通り受け取るならば、今年の3月以降に進み始めた円安が止まらないことに対して、「日本政府は無視しない」というメッセージを市場に送った形だ。だが円相場は再び押し戻される情勢。円安の理由になっている金融政策や輸入超過が一...

(解説)国際フロンティア産業メッセ、トーカロなど初出展 ドローンで活性化

 【神戸経済ニュース】神戸国際展示場(神戸市中央区)で開催した産業総合展示会の「国際フロンティア産業メッセ」では、大企業の初出展も相次いだ。併催した第1回ドローンサミットの一環としても開催した特別展示「次世代モビリティ&ドローン」では、ヤマハ発動機(7272)や伊藤忠商事(8001)、パスコ(9232)といった初参加した上場会社の名前が並んだ。こうした動きに誘われる形で、地元・神戸市に本社を置く上場会社である...

(解説)ドローンサミット、試される経済性と安全性 「まず利用が検証に」とも

【神戸経済ニュース】2日まで開催した「第1回ドローンサミット」の開催地として、内閣官房小型無人機等対策推進が神戸市を選んだのは、兵庫県がさまざまなドローンを使った実証実験を支援していたことが背景にある。特に2021年度に支援した事業で、ダスキン(4665)が23年の実用化をめざして開発した「ドローンを使ったハチの駆除」が話題になり、「兵庫県は面白いことをやっている、と声をかけてもらえるようになった」と兵庫県...

(解説)大小のドローンが勢ぞろい 国際フロンティア産業メッセ・9月1〜2日

【神戸経済ニュース】9月1・2日に神戸国際展示場(神戸市中央区)で開催する西日本最大級の産業総合展示会「国際フロンティア産業メッセ2022」(主催・国際フロンティア産業メッセ実行委員会)には427社が出展する見通しだ。新型コロナウイルスによる行動制限がないこともあり、昨年(360社)の出展社数を約2割上回る。同時に内閣官房小型無人機等対策推進室などが主催する「第1回ドローンサミット」が開催されることもあり、...

(解説)12月期決算会社、根強い下期の慎重見通し 上期に好業績でも

【神戸経済ニュース】神戸市に本社を置く12月期決算の上場会社は、そろって2022年7〜12月(下期)の収益に慎重な見方を示した。原材料高や燃料高に加え、海上運賃の高騰に人件費の上昇など、多方面でのコスト高が逆風になるとの見方が根強い。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻も長引いている。1〜6月期の業績には悪くなかったにもかかわらず、むしろ7〜12月期の見通しを引き下げる動きが目立った。 住友ゴム工業(5110)は...

(解説)「水族館なのに釣り堀?」で街の外から人を呼ぶ 神戸・旧小学校跡地の挑戦

【神戸経済ニュース】7月1日に神戸市兵庫区の湊山小学校跡地で全面開業した水族館やフードホールなどの複合施設「NATURE STUDIO(ネイチャースタジオ)」は年間で20万人の集客が目標だ。メーンの集客施設である「みなとやま水族館」の玄関前には、水族館とは真逆の目的ともいえる「釣り堀」を設けた。施設内には地ビールを醸造するブルワリー、ハーブ専門店などが並ぶ。これまで神戸の中でも、あまり注目されてこなかった住宅地...

(解説)安倍元首相が死去 在任中たびたび神戸を視察・水素も後押し

【神戸経済ニュース】8日に奈良県で凶弾に倒れた安倍晋三元首相は、神戸と接点が比較的多い政治家だった。大学卒業後の1979〜82年に神戸製鋼所に勤めたことばかりではなく、首相在任中もたびたび神戸を訪れた。首相として臨んだ2017年1月の通常国会での所信表明演説では、神戸で世界初の市街地での水素発電による電力供給を実施することや、世界初の液化水素運搬船による水素の国際海上輸送を取り上げた。このことで神戸が水素活...

(解説)神戸市内31社の23年3月期、会社予想は増収増益 原燃料高は転嫁進む

【神戸経済ニュース】神戸市内に本社を置く3月期決算の上場会社31社について、各社が開示した純利益の2023年3月期予想を合計すると、前期比8%増の2215億円になることが分かった。売上高は11%増える。好調な外需が引き続き輸出型企業の収益をけん引。新型コロナウイルスの感染拡大による消費への影響も後退し、総じてみると増収増益見通しだ。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻や原材料高に燃料高、物流費用の高止まりなどは...

(解説)12月期決算会社の今期、減益予想が相次ぐ 原材料高や海上運賃高が逆風

【神戸経済ニュース】神戸市に本社を置く12月期決算の上場会社は5社のうち4社の最終損益が悪化する見通しだ。原材料高や燃料高に加え、海上運賃の高騰と多方面でのコスト高が逆風になる見通しが相次いだ。ただ売上高は伸びるとの予想が多い。新型コロナによる経済停滞がやわらぐ需要増の中で、世界情勢の混乱がコスト高につながる構図が鮮明になっている。さらにロシアによるウクライナ侵攻で、不透明感は強まったといえそう。 ...

広告

広告

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

広告

★神戸経済ニュースからのお知らせ

広告