川重、シンガポールでロボット事業強化 適用開発や技術者育成など拠点開設

 川崎重工業は16日、シンガポールに「シンガポール・カワサキロボット・エンジニアリング・センター」(SKRE)を開設したと発表した。2014年に設置していた産業用ロボット納入先向けのサービス拠点「シンガポール・カワサキロボット・センター」に加え、産業用ロボット事業を強化する。ロボットの能力を利用者が満足するように引き出す適用開発や、ロボットを扱う技術者の養成などを手がける同社初の施設を置くことで、さらなるロボットの普及をうながす。(写真はSKREのトレーニングルーム=川重の発表資料より)

20170616川重SKREトレーニング室

 シンガポールで川重は、同地に製造拠点がある半導体大手など向けに、すでに約1万3000台の産業用ロボットを販売した実績がある。さらに同社が15年に発売した2本の腕が水平に動くロボット「duAro(デュアロ)」の派遣事業などをシンガポール開発庁が評価。開発庁はロボット普及事業の一環としてSKREの開設を支援したという。

 作業スペースや予算に制約がある中小企業でも比較的導入しやすいデュアロを中心にシステム開発者らを育成し、シンガポールを東南アジアでのロボット販売の拠点にしたい考えだ。一段のロボットの普及に向けて、今後はリース会社と組んだロボットのリース・レンタル事業も検討する。

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