近隣企業と連携した品ぞろえも トーホーストアで2年ぶり新店舗「阪神大石店」
- 2021/01/20
- 03:13
トーホー傘下で兵庫県南部に食品スーパーを展開するトーホーストアは19日、約2年ぶりの新店舗「阪神大石駅店」を開店した。阪神本線の大石駅(神戸市灘区)が隣接する店舗とあって、メーンのターゲット層であるシニアに加え、仕事帰りなどで電車を降りた際に立ち寄るケースも想定。「健康」「時短」をキーワードに生鮮品や総菜などを強化した。さらに灘五郷の酒蔵や、マルヤナギ小倉屋(神戸市東灘区)といった近隣企業と連携した品ぞろえも特徴だ。
「健康」に的を絞った品ぞろえとして、海藻類やドライフルーツなど栄養に優れた食品や、機能性表示食品などを充実させた。「時短」ではカット野菜など短時間での調理に向いた商品に加え、肉厚で人気のアジフライなど総菜類をレジ前に配置。買い物も短時間で済ませられるようにした。昨夏以来3店舗で導入して好調という、規格外野菜も含めて取り扱い食品ロスを減らす「八百屋のタケシタ」コーナーも開設。消費行動で社会課題の解決をめざす「エシカル消費」への関心の高まりにも対応する。
阪神大石駅は酒蔵の集積地である灘五郷で、最も西にある「西郷」の最寄り駅。それもあって酒類コーナーには灘五郷の日本酒を集めたコーナーを作った(写真左=トーホーストア提供)。兵庫県内だけで販売する菊正宗酒造(神戸市東灘区)の「百黙」も取り扱う。阪神沿線の食品メーカーであるマルヤナギ小倉屋とも連携し、同社が百貨店向けに販売する「誠味屋本店」ブランドのつくだ煮類などを販売する、唯一のスーパーになった(写真右=同)。
商圏は半径500メートルとみており、2020年時点で5244世帯(1万793人)が住居を構える。売り場面積は844平方メートル。営業時間は午前10時〜午後9時45分とした。客単価は1400円程度、年間の目標売上高は約6億5000万円を想定する。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、いったん落ち着いていた食品スーパーでの買い物が、足元では再び増加基調という。19日は午前10時開店を予定していたが、行列ができたため密集回避を目的に開店時間を午前9時半に繰り上げた。
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