山陽電は減損処理が減額、兵機海運はロシア好調で今期増益へ 12日の決算発表(2)

20170513決算発表5月12日(2)

 山陽電気鉄道が12日に発表した2017年3月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ14%増の21億円と、3期ぶりに最終増益を確保した。16年3月期に7億円超計上した減損損失が減ったのが寄与した。ただ姫路城の大修理が終わったことによる観光客の増加が一巡したほか、不動産では分譲規模を縮小。売上高は1%増の479億円、営業利益は7%減の34億円だった。18年3月期の連結純利益は6%減の19億円になる見通し。

 兵機海運の2017年3月期連結決算は純利益が前の期比35%増の1億5300万円だった。鉄鋼市況の回復などを受け主力である国内の鉄鋼輸送は期末にかけ持ち直す動きになった。ロシアと台湾に航路がある外航便は2期連続の増益。燃料価格の安定が寄与したうえ、ロシア向けプロジェクト輸送も含む貨物の増加も追い風になった。18年3月期の純利益は前期比17%増の1億8000万円と2期連続の増益を見込む。=(3)に続く

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