みなと銀の前期、純利益3%減 貸出金利が低下、不動産向け貸出残高は増加

20170513みなと銀決算グラフ

 みなと銀行が12日に発表した2017年3月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ3%減の71億円だった。日銀のマイナス金利政策などを背景に市場金利が低下した流れを受けて、貸出金の利息収入が減少したのが響いた。貸倒引当金繰入額は減少したが、補えなかった。期末配当金は従来予定通り50円とした。

 みなと銀の単独では金利収入が元になる資金利益が331億円と、前の期に比べて5%減少した。手数料収入を示す役務取引等利益も4%減の71億円と減った。一方、不良債権処理などを示す与信関係費用は14億円と、前の期の41億円から大幅に減少。景気回復を受けて倒産件数が減少したことなどが寄与したようだ。

 17年3月期末の預金残高は、前の期末に比べ1%増の3兆1460億円だった。貸出残高は微増の2兆5122億円だった。期末時点の業種別貸出残高では、製造業向けが前の期末比8%減の2127億円、建設業向けが9%減の1011億円と減少が目立った。半面、不動産業・物品賃貸業向けは5%増の5966億円と増加が目立った。

 18年3月期の連結業績予想は純利益が13%減の62億円になる見通しだ。金利収入の減少が継続することなどが引き続き逆風になるもよう。18年4月の関西アーバン銀行、近畿大阪銀行(大阪市中央区)との経営統合に向けた準備も進める。配当金は前期据え置きの50円(中間なし)を予定する。

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