神戸製鋼、米ノベリスと韓国で合弁 自動車向けアルミ素材を強化

20170510神戸製鋼アルミ供給イメージ

 神戸製鋼所は10日、アルミ素材で世界2位の米ノベリス(ジョージア州アトランタ)と提携して自動車向けアルミ素材を強化すると発表した。ノベリスが韓国で保有する工場を分社化して、株式50%を3億1500万ドル(約350億円)で神戸製鋼が取得。ノベリスと神戸製鋼の合弁事業にする契約を10日に結んだ。工場ではアルミ板圧延品を生産し、日本と中国の工場でアルミパネル材に加工して自動車メーカーに販売する。

 世界的な環境規制の強化を背景に、自動車向けアルミ部品への需要が高まるとみられている。これまでもアルミ缶などを主力製品として取り扱ってきた神戸製鋼は、自動車向けにも本格的に素材を供給できる体制を整える。世界シェア上位もねらう構えだ。韓国の工場の生産能力は年30万トンで、このうち半分を神戸製鋼が引き受ける権利を持つ。

 同時に神戸製鋼は真岡製造所(栃木県真岡市)で自動車用アルミパネル材の生産ラインを増強するとも発表した。約200億円を投入し、熱処理設備と表面処理設備を導入。韓国で生産した圧延品加工し、自動車メーカーに販売する。生産能力は年10万トンを計画し、年度内に着工する計画だ。2020年1月の稼働を予定する。中国では昨年1月にアルミパネル材専用の製造拠点として神鋼汽車鋁材(天津市)を稼働させていた。(図は神戸製鋼によるアルミパネル材供給の流れ=発表資料より)

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