シスメックスの前期、純利益3%増 円高が逆風で減収

20170510シスメックス決算グラフ

 シスメックスが10日発表した2017年3月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前の期に比べ3%増の406億円だった。円相場の上昇を受けて絵画収益が目減りし減収だったが、日独租税協定の改正に伴い繰延税金負債を取り崩し、税金費用の減少が寄与して最終増益を確保した。期末配当金は従来予定に2円積み増し30円とし、年間では58円配になった。

 売上高は1%減の2498億円、営業利益は15%減の517億円だった。地域別では試薬販売などが伸びた国内は4%増の434億円だった。海外も機器設置台数の増加に伴い試薬の販売が伸び、各国の現地通貨ベースでは増収。ただ円高が逆風になり、海外売上高は3%減の2064億円にとどまった。このうち中国の売上高は7%減の603億円だった。

 2018年3月期の連結業績予想は、純利益が1%増の410億円になる見通し。血球計数検査や血裔凝固検査などの収益力を強化し、遺伝子検査など今後成長が見込める分野には積極的に投資する。売上高は10%増の2750億円、営業利益も10%増で570億円を見込む。予想の前提になる為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=115円とした。

 同時に発表した中期経営計画では、最終年度の2020年3月期に売上高3500億円、営業利益720億円を目指す。分野横断的な研究開発や人材獲得などの体制強化を中心に据え、収益力を強化することなどを柱とした。

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