神戸製鋼の前期、2期連続の最終赤字 鉄鋼の輸出減と価格下落で

20170428神戸製鋼所決算グラフ

 神戸製鋼所は28日に発表した2017年3月期の連結決算は、最終損益が230億円の赤字(前の期は215億円の赤字)と2期連続の最終赤字を記録した。鉄鋼市況の悪化で売上高が減少したうえ、鉄鋼事業での高炉回収費用と、中国で建機事業の滞留再建に貸倒引当金を積み増したことが響いた。配当金は4期ぶりの無配とした。

 売上高は前の期比7%減の1兆6958億円、営業利益は同86%減の97億円だった。国内では鋼材が自動車向けを中心に堅調だったが、中国の過剰生産などが影響して輸出が不振だった。アルミ圧延品は、飲料用缶材向けと自動車向けの需要が好調。油圧ショベルは国内の需要減に加え、中国では販売条件を厳格化したことなどから販売が伸び悩んだ。

 18年3月期の連結業績予想は、最終損益が300億円の黒字になる見通しだ。鉄鋼は自動車向けに需要が続くとみられるうえ、原材料価格の上昇を反映して販売価格も上がる見込み。高炉の改修に伴う費用もなくなるとみられ、収益が改善する。建機はインフラ整備や鉱山で新興国の需要回復を予想する。売上高は前期比10%増の1兆8700億円、営業利益は同7.7倍の750億円の見通し。

20170428神戸製鋼所セグメント別経常損益

 今期の配当は未定とした。

 同時に三井物産、豊田通商と2003年に共同出資して設立したコウベ・アルミニウム・オートモーティブ・プロダクツ(ケンタッキー州)では、主力の自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の生産設備を増強することを決めたと発表した。今秋をめどに生産能力が約40%増加する。設備の増強に5300万ドル(約58億円)を投入する。

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